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英語翻訳コース特別セミナーレポート「翻訳訓練を始める前に、やっておいてほしいこと」

 

2019年春の英語翻訳者養成コースの特別セミナーは、「翻訳訓練を始める前に、やっておいてほしいこと」と題して、専門別翻訳科の「金融・IR翻訳」「映像字幕翻訳」「特許翻訳」の各クラスを担当する講師が、翻訳訓練のスタートをお考えの方々に、訓練に対する心構えや、気軽に取り組める、スキルアップにつながるおすすめの訓練をご紹介しました。

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3月13日に実施しました第一回のセミナーでは、「金融・IR翻訳」クラス担当講師の小林久美子先生にご登壇いただきました。

 

現在、ISSインスティテュートのグループ会社で日本最大の翻訳会社、(株)翻訳センターの専属翻訳者として稼働中の小林先生。授業では、経験に裏付けされたきめ細やかな指導と、参考資料を多数ご提供いただき、満足度の高い授業を行っておられます。

 

今回のテーマ「翻訳訓練を始める前に、やっておいてほしいこと」については、訓練に不可欠な基本的な技術力についてお話しいただきました。

 

「訳出作業において、大切なことは、基本的な英文法と英作文の知識と応用、そして原文(日本語)の理解・分析・再構成です。名詞(可算・不可算)、冠詞(不定冠詞・定冠詞)、前置詞、接続詞、副詞などの使い方や動詞の使い分けは、英文法の基本的なことばかりですが、訳文作成力、訳出表現力を高めるために不可欠なことです。」

 

また、訳出の際に必須の「原文(日本語)の理解・分析・再構成」するスキルは具体例とあわせてご紹介いただきました。

 

「専門別翻訳科の訓練では、専門的な知識・用語の理解と適用についての講義が中心となりますが、そうした訓練にしっかりついていくためにも、基本の大切さを理解しておいてください」

 


3月15日開催の第二回は、「映像字幕翻訳」クラス担当講師の佐久間公美子先生による講演です。

 

映像翻訳者として第一線で活躍する一方、長きにわたり当校の映像字幕翻訳クラスの講師を担当され、OJTの品質管理や修了生のプロデビューのサポートもされてきた佐久間先生からは「悩んだときは、基本に戻る」とのアドバイスがありました。

 

「翻訳をする際に、言葉について調べることは基本であり、大切なことです。いろいろな辞書を使って訳語を調べるプロセスを経ることにより、言葉が自分の身についていくのです。そして、身につけた言葉を駆使して訳していく。翻訳はこの繰り返しです。」


「よく目にする平易な言葉こそ、調べるプロセスを疎かにすることなく、より良い訳語を見つける努力を惜しまないでください。」

 

セミナーに続いて実施しました体験レッスンでは、みなさんが字幕制作を体験。先生のアドバイスをもとに、訳出作業に取り組んでおられました。

 


第3回セミナーは、3月20日に名村孝先生をお迎えし実施しました。

 

(株)翻訳センターの専属翻訳者として特許翻訳に携わる名村先生からは、特許翻訳の訓練に必要な語学スキルについて説明がありました。

 

「特許翻訳に限らず、翻訳をするためには正しい英文法の知識が必要です。正しい英文を書くこと(和文英訳)、英文を正しく読むこと(英文和訳)は、翻訳作業に欠かせません。特許翻訳で扱う文章は構文が複雑なので、正しい英文法の知識が頼りです。大学入試レベルの問題集に取り組んで、間違えたところは文法書で確認して確実に理解しておきましょう。」

 

「文法的に正しく書かれていればそれでよいというわけではありません。訳出後の英文を読み直しておかしいと感じられる語感を身につけることも必要です。語感をネイティブレベルに上げるには、多読しかありません。一朝一夕には身につきませんが、目的意識を持って取り組むことが大切ですね。」

 


今回のセミナーでは、各先生とも揃って基本の大切さをお話しされていました。基礎力をしっかりと身につけることが、実践で活躍するためには欠かせないということ、そして専門別翻訳科の受講をより効果のあるものとしていただけるということを、参加された皆さんにご理解いただけたと思います。

 

 

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中国語通訳コース特別セミナーレポート「通訳者に学ぶ日本語発声法」

ISSインスティテュート東京校では、3月9日、多くの方にご参加いただき「通訳者に学ぶ日本語発声法」というテーマでセミナーを開催しました。講師は、現役通訳者で中国語通訳者養成コース通訳科1クラス担当の徳久圭先生です。当日は様々なお話がありましたが、その一部をご紹介いたします。

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まず、発声トレーニングの前に「通訳者の仕事とはどのようなものか」 について確認しました。

 

・通訳者とは言葉に関するサービス業で、ホスピタリティが求められる。
・通訳者は話者の発話を聞いて内容を理解し、それを他言語を変換するが、クライアント(聴衆)が分かるのはデリバリー(音声表現)部分のみなので、この部分で通訳の良し悪しを判断される。
・デリバリーの質が通訳の出来栄えを左右する。デリバリーが悪いと、訳出内容がどれほど素晴らしくても評価されない。
・通訳者の仕事は訳し続ける(話し続ける)ことなので、声がかれたりしてはいけない。

 

以上を踏まえ、日本語の音声訓練に入っていきます。

 

1)腹式呼吸
・口や鼻から呼吸する時に肺の下にある横隔膜を下げて肺を大きくして息を吸い込む呼吸法。

・息をたくさん吸って吐くことができるため、息のコントロールの幅が広がり、色々な息の使い方がしやすい。

・腹式呼吸と他の呼吸方式を比べると、明らかに腹式呼吸の方が伝わり方、聞こえ方が違う。

 

息を吸った時におなかが膨らみ、吐くとおなかが引っ込むように呼吸するそうです。実際にやってみると、確かに空気がたくさん吸える気がします。この後の訓練の基本になるので、ここは大事ですね。

 

2)声の響き・張り

 

先生が現場で他の通訳者の声を聞いていると、人によっては声が生き生きしていない時があるそうです。その雰囲気はクライアントさんに伝わるので、ここも気をつけたいところですね。聞いていてよく内容が伝わり、安心感を与える話し方を心がけたいです。

 

3)ハミングとロングトーン
●ハミング(音を鼻の頭に響かせる)
・ハミングの「ん〜」から口を徐々に開けて「あ」の発音をしてみる。

・口、喉をあくびする時の形にして「あ」の音を出してみる。
・上を向いてあくびをする形のまま、正面に顔を倒したまま発音する。

 

これは喉にストレスをかけず、なるべく楽に声を出す練習です。逐次通訳の場合、単純計算で人の2倍話すわけで、喉への負担は相当なものです。通訳者の声がかれてしまうと非常に聞きにくくなるので、長時間話しても一定のトーンを維持し続けることがとても重要ですね。

 

●ロングトーン
・上記のストレスのない喉で「あー」と長い時間出す練習。

・息を沢山吸って長く吐き出せると、声をコントロールしやすくなる。

・話し方のバリエーションを増やすことができる。

 

参加者全員で挑戦してみましたが、先生は30秒以上発声が続いていました。かなりの長さです!

 

その後、日本語の50音の発音や鼻濁音の練習をし、最後にナレーション訓練を行いました。

 

15秒くらいのコマーシャルに自分でナレーションをつける練習です。プリントのセリフを見ながら、介護用品、スポーツ用品、食品について、それぞれどのようなイメージが求められているのか、自分で考えふさわしいナレーションをつけてみます。この練習は通訳の現場に合わせた話し方を考えるのに役立つとのことでした。BGMつきの先生のお手本はかなりメリハリが効いていて、普段から「通訳にも芝居っ気が必要です」とおっしゃる通りの名演でした。

 

参加者の皆さんからは次のような声が寄せられました。
・「ハミング」と「声の張り」については大変勉強になりました。
・通訳者にとって必要なものは語学力だけではないと感じました。
・とても実用的で、内容もよかったです。
・長い時間話さなければならないことがあるので、とても参考になりました。

 

セミナーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次回もぜひご期待ください!

 

 

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| イベントアルバム | 17:18 |
英語通訳コース特別セミナーレポート 「柴原早苗先生が語る!通訳者になるための勉強法」

 

3月7日(木)東京校において、春の特別セミナー「柴原早苗先生が語る!通訳者になるための勉強法」を開催いたしました。平日夜、小雨のちらつく生憎の天候にも関わらず、会場は満席で補助席がでるほどの盛況ぶりとなりました。

 

本セミナーでは、放送通訳を中心に長きに渡ってご活躍中の柴原早苗先生に、コミュニケーションのプロフェッショナルたる通訳者をめざす上で、どうやって必要なものを体得し維持していくか、日々の鍛練法やモチベーションの高め方、学校の活用法や、参考図書など、盛り沢山な内容をお話しいただきました。

 

最も印象深かったのは、通訳者にとって特に重要なものとして先生が挙げたものの中に、多くの参加者が挙げた「語学力」「知識力」の他に、「体力!」「度胸!」といった要素が含まれていたことです。


柴原先生の、多忙なスケジュールやその準備手法、現場での取り組み方などのお話は臨場感にあふれており、参加された皆様も食い入るように聞き入っていらっしゃいました。

 

また、見過ごされがちな基礎文法力の習得や語彙力増強への貪欲な姿勢などを含め、日々の不断の努力をプロになってからも欠かしていないことを強調されておりました。

 

通訳学校活用のメリットとしては、週次の授業をペースメーカーに、客観的な自己分析ができること、同じ志を持った仲間がいることで、モチベーションを維持しやすいことなどを挙げられていました。

 

プロになってからも常に真摯に、謙虚に、かつ小柄なお身体からは想像もできないようなエネルギッシュな先生のお姿に、元気と意欲を分けてもらった方も多かったのではないでしょうか。

 

今後もISSでは、皆様の学習や仕事に役立つセミナーを随時、企画・実施してまいります。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!!

 

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| イベントアルバム | 09:47 |
中国語翻訳コース特別セミナーレポート「中国語文書記号の訳し方」

3月3日、あいにくの天候の中、多くの方にご参加いただき、特別セミナー「中国語文書記号の訳し方」を開催しました。講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科1クラス担当の本島玲子先生です。今回のセミナーでは中国語と日本語の文書記号の違いについて把握し、正確な訳文を作成することについてお話がありました。

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まず、日本語と中国語の文書記号について全般的な説明がありました。

 

・日本語の文書記号は中国語と比べて少なく、中国語は多い。
・中国語から日本語に訳した時に使える記号は少ない。
・中国語の文書記号には意味があるので、読解する時に注意が必要。

 

次に、中国語と日本語の記号の違いについて解説がありました。

 

<読点の違い>
中国語  ―――,―――,―――。
日本語  ―――、―――、―――。

 

<並列記号の違い>
中国語  ―――、―――、―――。
日本語  ―――・―――・―――。
     ―――と―――と―――。
     ―――や―――や―――。
・日本語は並列のバリエーションが多い

 

<文の並列>

―――;―――;―――。
・中国語の「:」「;」は日本語にはないので使わない。
・日本語に翻訳する場合には並列と分かるように訳す必要がある。

 

<感嘆符、疑問符>
・「!」、「?」は本来の日本語にはないので、原文にあるからといって、必ずしも使う必要なはい。
・中国語では多用するが、日本語で「!」を使うと非常にきつくなるので、注意が必要。
・感動したという意味で使っている場合は、感動したということが伝われば不要。

 

中国語に比べて日本語の記号は少ないので、中国語の記号も日本語として訳出する必要があるということが分かりました。日本語にはない記号を混在させることはNGなのですね。

 

次に参考サイトの紹介がありました。

 

<日本語の文書記号で参考にするとよいサイト>

・日本の国としての決まりを紹介している
文化庁ホームページ
国語施策・日本語教育>国語施策情報>参考資料
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/index.html

 

・翻訳者が使っており、仕事に使う時の参考になる。複数の翻訳者で共訳する時の基準とすることもある。
日本翻訳連盟 JTF日本語標準スタイルガイド
https://www.jtf.jp/jp/style_guide/styleguide_top.html

 

最後に、トライアル受験に際しての注意事項について説明がありました。すべて翻訳以前のことなので、しっかり注意すれば減点を避けることができます。逆に疎かにしてしまうと、決まりごとが守れないと見做され、かなりのマイナスになります。

 

・ファイル名は指定の通りにつける。
・フォントは指定の種類、大きさにする。
・表記は統一する(数字は算用数字なのか漢数字なのか、全角なのか半角なのか。1ヶ月、1か月、1ヵ月が文章中でばらばらに使われていないか)。
・段落の1マス空け(日本語)と2マス空け(中国語)が間違えていないか。

・上記の決め事以外に記号が完全に問題ない上で、細かい表現に取り掛かること。

・採用担当者から見ると、仮に1枚で1-2カ所のミスがあったとすると、10枚であればかなりの数になると考えられ、結果として不採用になってしまうので、気をつけること。

 

翻訳する時には訳文の質そのものに意識が集中してしまいがちですが、それ以前の決まりごとを疎かにすると、それすらできない人として大きく評価を下げてしまうことがよく分かりました。また、翻訳者として両言語に深くかかわっているからこそ、違う部分は厳密に区分することや、適切に処理することの重要さについても理解することができました。


参加された方からは次のような声が寄せられました。

 

・日常の悩みが解決できました。ありがとうございました。
・実用的な話がたくさん聞けて参考になりました。
・よい復習の機会になりました

 

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、今後もみなさまのお役にたつ魅力的なセミナーを企画してまいります。

 

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| イベントアルバム | 09:05 |
継続受講の方限定セミナー「通訳現場でのケーススタディ〜成功と失敗から学んだこと〜」


9月27日(木)、東京校にて英語通訳者養成コースの特別セミナー「通訳現場でのケーススタディ〜成功と失敗から学んだこと」を、2018年【秋期】10月開講レギュラーコースに継続受講のお申し込みをされた在校生の方限定で開催いたしました。

 

担当講師はラジオ講座(現在は終了)でもお馴染みの柴原智幸先生。第一線で活躍する現役の放送通訳者であり、当校英語通訳者養成コース本科3(英日)を担当されています。

 

今回のセミナーでは、秋レギュラーコースのスタートにあたり、学習のヒントやモチベーションアップに繋がればとの思いから、実際の放送通訳の現場の話を中心に、成功や失敗例から学んだことなどをお話しいただくとともに、柴原智幸先生の通訳パフォーマンスを見ていただく機会を設けました。また、参加者の皆様には、事前課題(動画を見て放送通訳の原稿を作成)にも取り組んでいただきました。

 

P1010947.JPG

 

セミナーの主な内容は以下の通りです。

 

1. ゴールを意識できていますか?目標とするパフォーマンスは?
2.「伝える」ということを意識していますか?
3.「評価されたがり」からの卒業
4. 柴原先生の体験談(失敗と成功例)
5. 放送通訳について・概略
6. 11年前の柴原先生に挑戦(放送通訳を体験してみよう)
7. 柴原先生のパフォーマンス視聴とコメント・質疑応答

 

前半では、通訳学校での学習あたり、大切な心構えなどを熱く語っていただきました。ご自身が通訳者になるきっかけから、受講生として通った通訳学校時代のお話、そしてプロデビュー後の失敗談と盛沢山な内容でした。中でもいくつか印象に残った言葉をご紹介したいと思います。

 

学習者としてのメンタリティからの卒業
通訳学校は“英語上級者学校”ではなく、プロを養成する場。通訳というサービスを提供し、対価を得るためにはどうしたら良いか?を学ぶための場所。“どうやったら褒められるか”ばかりに意識が向きがちになるが、毎回の授業では“これをどう現場で活かせるのか”を考えながら授業に臨むべきであり、自分の力でなんとか対価を得るために、どうしたら良いか、というメンタリティが必要である。「どう評価していただくか」から「どう人のお役に立てるか」という意識改革が重要になる。

 

あれもこれもの精神で
「おすすめの教材や勉強法を教えてください」といったご質問をよく受けるが、通訳は答えが一つとは限らないもの。これをやったから大丈夫、あの学習法さえやれば良いといった答えもない。 また、“対策”と“学び”を混同されている人を多く見受けるが、通訳は決まった正答が1つではないので、試験対策のように勉強しても全然足りない。貪欲にあれもこれもと色々な学習方法や教材を模索し、とにかく自分に合っているかどうかを試してみる、そして学び続けるのがプロというもの


スランプに陥った時に…“長所は他人が決める”
通訳力をレベルアップするための最善の方法、それは自分と向き合い、自分に足りないものが何かを見つけ、その足りないものを補強することが正攻法になるが、スランプに陥った時に自分の弱点と向き合うのは辛いもの。そんな時はクラスメイトや先生に良かった点、悪かった点を聞いてみること。特に良かった点は2人以上から指摘されれば、自分では気づきにくいが、それは立派な長所である。スランプの時にはその長所を伸ばす努力をすればおのずと突破口が見えてくるはず。

 

前半ではこれらのモチベーションアップ、学習のヒントとなるキーワードが沢山お話の中で出てきました。真剣にメモを取りながら先生のお話を食い入るように聞いている姿が多く見られたのが、とても印象的でした。

 

セミナーは後半の課題発表へと移っていきます。放送通訳についての説明と準備、仕事の内容、現場の様子を話していただいたあとに、参加者の皆様に事前課題の“時差通訳”に挑戦していただきました。この場面が盛り上がりのピークとなりました。各自で事前に準備していただいた原稿(日本語訳)を動画に合わせて通訳するボイスオーバーをしたあとで、良い点と悪い点を互いにコメントしあいました。次に全体を4チームに分け、チームごとに代表者が前に出て時差通訳を披露。その場で先生からのフィードバックがありました。代表となった方々は在籍クラス(レベル)が様々でしたが、それぞれとても素晴らしいパフォーマンスを披露されていました。

 

最後に事前課題と同じ動画での柴原智幸先生のパフォーマンスを見ていただきました。プロの無駄のない、誰が見ても理解しやすい表現、淀みない語りに、会場からは思わず「お〜」といった歓声が上がりました。

 

今回のセミナーでは、柴原先生は「放送通訳の現場で頭が真っ白になってしまい、全く言葉が出なかった」時のお話など、ご自身の「失敗例」を多く語られましたが、参加者の方からは「失敗談だけでなく、成功例のお話も聴きたい」とのお声もありました。先生は謙遜されていましたが、これまで沢山の失敗を乗り越えて現場の第一線で活躍されている現在の先生のお姿こそが、まさに“成功例”そのものだと思います。

 

参加者の皆様にとってもそれぞれに沢山の気づきがあったことと思います。厳しい言葉の中にも、受講生お一人おひとりの成長を切に願う熱い思いがよく伝わる、充実したセミナーになったのではないでしょうか。

 

ご参加いただいた皆様からの声の一部をご紹介します。

 

・通訳としてのメンタリティを持つということを今まで意識してなかったので気をつけたいなと思いました。

・体験談を伺い勇気づけられました。少しずつしか進めませんが、学び続けていきたいと思います。

・放送通訳について少しわかり、パフォーマンス訓練も面白かったです。プロとアマの心構えの違いも認識出来ました。

・熱いお話が聞けて良かったです。先生の訳がキレイで日本語にうまく訳せるのが素敵だなと思いました。

・身が引き締まりました!

・勉強法はないとおっしゃりながらも、お話の中にたくさんのヒントが散りばめられていた気がします。

 

当日ご参加いただきました継続受講生の皆様、ありがとうございました。間もなく開講を迎える秋学期では、また気持ちを新たに、ご自身の目標に向かって一歩ずつ着実に学習を進めていただければ幸いです。

 

| イベントアルバム | 09:08 |
中国語ビジネスコミュニケーションコース特別セミナーレポート「ビジネスで間違えやすい数字・単位に関する表現」

9月15日、多くの方にご参加いただき「ビジネスで間違えやすい数字・単位に関する表現」というテーマでセミナーを開催しました。講師は中国語ビジネスコミュニケーションレベル2担当の張意意先生です。ためになる色々なお話がありましたが、今回はその一部をご紹介いたします。

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まず、口語の数字の聴き取りの際に注意すべきこととして、次の例がありました。

 

中国語の口語では下記のように数字を話すことがあります。
16,000を一万六 、1,600を一千六、160を一百六
10,006は一万零六、1,006は一千零六、106は一百零六

 

このように省略されることがありますが、間違えないように気をつけましょう。
もし通訳でメモ取りをしている時に聴き誤って書いてしまうと、誤訳につながります。ビジネスで数字の誤訳は絶対に避けたいことです。


数字についてよく聴き取れない時は、紙に書いてもらうなど、必ず確認するようにしましょう。

 

次に漢数字や漢字での数字の表現についてのお話がありました。

漢数字(大字)の書き方も覚えておきましょう。お金の金額や契約書など数字が改変できないようにするために複雑になっています。


1   2   3   4   5   6   7   8   9  10
壹、貳、參、肆、伍、陸、漆、捌、玖、拾

 

漢数字ではありませんが、漢字が数字を表している例です。

1⇒ 孤 寡 単 独
2⇒ 双 対 両 並

 

大きな数についての紹介がありました。慣れていないと咄嗟には分からなかったり、そのまま通訳してしまう人もいるので、注意すべきポイントと思います。経済ニュースや関連の話題によく出てきそうです。

 

日本語の「一兆」は大陸では「一万憶」と表現されます。ただし、「一兆」と読むときもありますので、注意してください。台湾では日本と同じ「一兆」です。

 

次は天文学的に大きな単位の紹介です。使うことはないと思いますが、参考までに知っておくとよいでしょう。

 

兆⇒1,000,000,000,000
以下4桁ずつ増えていきます⇒京⇒垓⇒秭⇒穣⇒溝⇒澗⇒正⇒載⇒極

 

参加者の方から「数字を正確に聴き取れない」という質問があり、これに対して先生は、正確に聴き取るためには、単語一つ一つを追いかけるのではなく、話の輪郭を捉え全体を理解するように心がけることが大事です、と説明しました。

 

中国語と日本語の数字表記の方法は基本的に同じですが、だからこそ違う部分はしっかり覚えて間違えないようにしたいですね!

お忙しいところ参加されたみなさん、ありがとうございました。


アイ・エス・エス・インスティテュートは今後もみなさまのお役に立つセミナーを企画してまいります。次回をお楽しみに!

 

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| イベントアルバム | 13:17 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「『金融・IR翻訳』分野で仕事を獲得するための3つの条件」

9月12日(水)、東京校にて、英語翻訳者養成コース秋期特別セミナー「金融・IR翻訳分野で仕事を獲得するための3つの条件」と金融・IR翻訳クラスの体験レッスンを同時開催いたしました。


ご担当は、集中コースでも熱意あふれる講義と丁寧かつ細やかなフィードバックで大好評の小林久美子先生です。小林先生は外資系金融機関での勤務を経て、現在は株式会社翻訳センター専属の金融・IR翻訳者として活躍中です。


先生の自己紹介に続いて、本日のテーマについてお話がスタート。仕事を獲得し、そして継続的に仕事を依頼され続ける翻訳者になるための必須条件を3つ挙げていただきました。

 

 

「依頼事項・指示を理解する」

最初に挙げられたのは、訳出作業に入る前に、クライアントおよび翻訳会社からの依頼事項・指示を理解すること。そして、訳出作業では、依頼事項を完璧にこなすことです。

 

当たり前のことですが、納期は厳守。そして、依頼事項の凡例を忠実に守らなくてはなりません。数字の表記の統一、過去の訳文、社内用語や専門用語の踏襲などの依頼は、必ず翻訳会社から指示があります。当然これらを確認してから翻訳を始めるわけですが、作業が始まってからも疑問点や懸念事項は出てきます。この場合、迅速かつ臨機応変に対応することが求められます。

 

例えば、疑問点が案件全体に大きな影響を与えると思われる場合は、翻訳会社のコーディネーターを通じてクライアントに至急確認します。微細な懸念事項であれば、訳出ファイルに申し送りを添えて納品するなどします。翻訳作業はプロジェクトの一部であることが多く、そのあとに別の作業が続くことがほとんどです。時間的なロスを生じさせないようにすることを意識しましょう。

 

また、翻訳とは直接関係はありませんが、フォントやレイアウトといった「見た目」についても、丁寧に作業をすることで翻訳を含めた仕事全体が評価され、依頼が続くようになります。

 

 

「誰に向けて翻訳するのか」
訳出において、原文の書き手および読者、すなわち「誰に向けて翻訳するのか」を把握し、それを踏まえて表現や訳文のトーンを配慮することが必要です。また、依頼原稿のみを機械的に訳すのではなく、原文箇所の前後や背後の状況、専門用語・業界用語の意味、過去訳や類似例等を、依頼指示がなくても、自ら分析・調査を行った上で翻訳することが求められます。

 

例えば、株主総会の招集通知であれば、書き手は招集会社で読者は株主や投資家、市場関係者等になります。また、新製品の開示資料であれば、書き手は会社で読者は投資家、債権者、消費者等になりますね。これらをふまえた上で、過去に翻訳依頼文書と同類の文書等を出しているのかをウェブサイトで検索、調査します。招集通知なら、過去の訳出表現等を分析し忠実に踏襲します。組織変更や人事異動の発表の場合、過去の人事異動、会社の組織(部門名・役職位等の名称)を検索・分析し、用語を確認し訳文に反映させます。

 

求められる「技術力」

最後に、求められる「技術力」について伝えていただきました。原文の把握力とその力を支える専門的な知識や用語の理解と適用、そして土台となる翻訳力について説明がありました。

 

挙げていただいた例は、原文把握力や状況を正確に把握する力、的確な文章構成力、専門用語の分析・調査と対訳語の正確な適用など「当然と思えること」が並びましたが、小林先生の翻訳業務に対する真摯な姿勢が伝わるお話でした。参加者のみなさんはこれらのひとつひとつの重要性を再認識されていた様子でした。

 

これからも、実務で役立つ、仕事につながる情報を発信してまいります。

 

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小林久美子先生による「専門別翻訳科・金融IR翻訳」クラスの体験レッスン動画をご視聴いただけます。クラスの受講をご検討いただく際に、ぜひご確認ください。

 

※動画配信中「金融・IR翻訳クラス体験レッスン」はこちら

 

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| イベントアルバム | 08:00 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「プロ翻訳者に求められるスキルとは」

9月7日(金)、東京校にて、英語翻訳者養成コース秋期特別セミナー「プロ翻訳者に求められるスキルとは」と、ビジネス英訳科・基礎科クラスの体験レッスンを同時開催いたしました。


講師は目黒智之先生。日英翻訳を専門に、第一線で活躍する現役フリーランス翻訳者で、当校のビジネス英訳科・基礎科クラスの指導をご担当されています。今回のセミナーでは、日英翻訳のお話を中心に、プロ翻訳者に求められるスキル、またスキルを磨くための学習アドバイスについてお話しいただきました。

 

 

●プロ翻訳者として必要な7つのスキル

今回は、7つのスキルを取り上げてお話をしていただきました。和文英訳だけでなく、英文和訳にも共通するポイントが多数あります。

 

 ̄儻賣蓮´調査能力 A杼力、柔軟性 て本語力 ゥ灰鵐團紂璽織螢謄薀掘次´自己管理能力 Ь鐚院▲泪福次∋兩

 

●7つのスキルの説明と学習アドバイス

 ̄儻賣
TOEICを目安とすると、最低限800〜850以上は必要です。文法的に間違った英文はプロ翻訳者として許されないので、翻訳の土台となる英語力が求められます。


しかし、TOEIC満点近い方がみな完璧な英文が書けるかというと、そうでもありません。過去の受講生の事例をみると、一定のスコアを超えると、実際の英語力には大差ないことが多いです。英語力に加え、他のスキルを持っているかどうかで翻訳の実務対応力に差がついてきます。TOEICのスコアはあくまでもひとつの目安に過ぎません。

 

とはいえ、世の中にはTOEIC満点近いハイスコアを持ったビジネスパーソンがいくらでもいます。そうした方々が自分で翻訳する時間がないので、外注するというケースも少なくないのです。プロ翻訳者として請け負う以上は、やはりそれ以上の英語力がないと自信を持って仕事ができないでしょう。

 

具体的な英語力強化についてのアドバイスは以下のとおりです。

 

文法が不安な方
TOEICや大学受験などの対策本を活用し、文法問題に取り組むことをおすすめします。英文法書を読み込むのは相当な時間がかかるので、忙しいビジネスパーソンの場合は、まず問題集に取り組んで、スコアの低い文法事項、弱点を明らかにし、集中的に穴埋めしていく方が効率的です。

 

英作文・翻訳が初めての方、不慣れな方
大学受験用の英作文の参考書を活用し、日本語原文と英語訳例を読み比べ、解説を読み込んでいくといいでしょう。

 

ある程度は英訳に慣れているが、行き詰まりを感じていたり、さらなるレベルアップをめざす方
公式な対訳がある文章を探して自分で訳出に挑戦し、公式英訳と見比べてみましょう。たとえば新聞社説や企業HP、マニュアルなどがおすすめです。

 

また、日ごろ英文を読むときも、ただ意味を理解するだけでなく、自分が書くときに参考になるヒントはないか意識して読むようにしましょう。たとえば、冠詞にフォーカスして読んでみる、抽象名詞の使い方を意識する、whoseやwhomなどの関係副詞の使われる頻度をチェックしてみる、動詞のing形を拾い出して分析するなど、さまざまな文法事項を意識して読む習慣が身に付くと、自分の表現力や構文力の幅が広がります。

 

また、語彙力を増やしたいときは、ある程度のレベル以上になると単語集を暗記するよりも、知っている単語の類義語を調べ、微妙なニュアンスの違いや、使われるシチュエーションの差異を明確にすることをおすすめします。類義語をたどっていくことで表現の幅も増え、訳語選択の精度がぐんと上がります。


調査能力
翻訳は単なる言葉の置き換えではないので、原稿の書かれた背景を正確に理解する必要があります。調査能力の高さは非常に重要です。

 

また、特定の分野の専門知識や背景知識を持っていると大きな強みになります。たとえば、新製品発売のプレスリリースなどを依頼された場合、まず依頼主企業のホームページをチェックすべきです。また類似製品や類似企業のホームページも参考にします。こうした翻訳前の調査の目的は2つあります。まずは内容を把握することです。どのような企業・製品・サービスなのか、背景知識をまず理解します。2つ目は、単語や文体などスタイルを設定するためです。過去にその企業がどのようなプレスリリースを出しているのかチェックして、文章スタイルを統一する必要があります。ビジネス翻訳では、前例踏襲を要求されることがほとんどです。会社を主語にするのか、商品を主語にするのか、用語はどのように統一しているのかなど、前例を把握した上で、シチュエーションに適した構文や単語を選択していきます。


A杼力・柔軟性
翻訳、特にビジネス文書の和文英訳の場合、原稿を書いた執筆者はプロの物書きではなく、ビジネスパーソンの場合がほとんどです。忙しい中、急いで仕上げた原稿も多いです。わかりにくい文章になっていたり、社内だけで通用するような略語が盛り込まれていたり、原文の解釈に悩むケースも珍しくありません。そんな時、調査能力と関連して、豊かな想像力が重要になります。

 

書き手は何を伝えたくてこのような文章になっているか?どのように修正すれば狙い通りの文章になるのか?など、執筆者の気持ちになって意図を汲みとり、わかりやすく読者に届ける必要があります。「誰が誰に向けて、どのような目的・意図で作成された文章なのか」を明確に意識し、文章の流れ、文体や訳語選択など全体のスタイルを組み立てていきます。原稿の目的や依頼主の意図に柔軟に対応することは、プロ翻訳者として求められる重要なスキルです。

 

想像力を豊かにするためには、やはり好奇心旺盛な人が向いています。翻訳ではニュースや話題になっている旬なトピックを扱うことも多いので、常日頃いろいろな分野に幅広くアンテナを張り、感度が高い人は有利です。さまざまなトピック、やわらかい文章、かたい文章に柔軟に対応できると仕事の幅も広がります。


て本語
意外と母語である日本語が弱い方が多いです。TOEICハイスコアなのに残念な英訳をしてしまうタイプはこの傾向があります。原文の行間が汲み取れていない、背景知識を知らない、調べていないなど、日本語原文を深く読み込めていないのです。そうすると表面的な文字だけを置き換えた小手先の英訳になってしまいます。日本語力が高くないと原文の理解が不十分になり、結果、英訳のクオリティも低くなるということです。

 

翻訳するためには日本語の特徴を客観的に理解しておく必要があります。そのためのアドバイスは講義内でもふんだんに行っています。たとえば、日本語の厄介な特徴は、主語を明示しないことです。また英語のようにSVO、SVCなど順序立てて記述されておらず、「誰が何をどうする」を明確に意識して、情報を整理しながら読まないと、英訳は困難です。英訳する下準備として、日本語の原文をリライトしたり、登場人物の相関図をイメージしたり、主述関係をメモしたりと、自分なりに工夫する習慣をつけておくと、徐々に頭の中で整理しながら読めるようになってきます。

 

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翻訳者は指定のフォーマットで訳文の納品を求められます。納品方法もさまざまです。ファイルの圧縮やWEB上でのアップロード、セキュリティ対策など、最低限のコンピュータリテラシーがないと仕事になりません。近年では翻訳支援ソフトの活用を要求されることも増えてきました。今後は、取引の多いエージェントが推奨するソフトの操作方法をマスターする必要性も高まってくるでしょう。ファイルのやりとりや翻訳支援ソフトについては、クライアント依存が多く、都度覚えていくしかないので、講義中ではほぼ触れません。新しいことを自ら積極的に吸収していく姿勢が大事になります。

 

自己管理能力
プロ翻訳者として一番重要なのは、自分の翻訳スピードを把握し、クライアントに迷惑をかけないような慎重な納期設定を行うことです。自分が稼働できる実時間、作業スピードを把握し、無理なく依頼を引き受けないといけません。信用ベースの仕事なので、納期を守ることを第一に、目標の日にち、時間を設定し、逆算して動く習慣をつけましょう。

 

また、自分がどれくらいの量をこなせるかということは、収入にも直結します。安定的な収入を得るためには、できるだけ固定の仕事を増やしていくことが望ましいですが、その上で、単発の仕事をどの程度引き受けられるかどうかは、仕事のボリューム、スケジュール調整などの管理能力が肝になります。もちろん、睡眠や運動などの体調管理や、適度な息抜きの仕方も重要ですが、そうしたことについては、たくさんハウツー本が出ていますので、参考になさるといいでしょう。

 

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あらゆる仕事に共通しますが、翻訳も当然、作業に関わるまわりの人への配慮とマナーは重要です。訳文を納品して終わりではなく、その後の工程にも配慮して最低限レイアウトを整えて見栄えを良くする、申し送りのレターをつけるなどのマナーが求められます。また、納期を守れないと信用を失ってしまいます。たとえ数分でも納期に遅れそうな可能性があるなら、必ず事前に連絡しないといけません。フリーランス翻訳は電話やメールのやりとりのみで取引することも多いです。顔の見えない関係性だからこそ、尚更ビジネスマナーには気をつけて、お互いに気持ち良く仕事が出来る信頼関係を築きたいものです。

 


●ビジネス英訳科・基礎科体験レッスン

 

体験レッスンでは、短文の和文英訳を行いました。つまずきがちなポイントは、やはり日本語原文の解釈でした。ついつい原文の単語に引きずられて、表面的な文字の置き換えになってしまうようです。たとえば、「最初の契約書では〜」と始まる文章。多くの方が直訳し、「The first contract」を主語にしていましたが、目黒先生から「”First”ということは、この後に、”Second”、”Third”と続いていくのでしょうか?」という指摘が入りました。この場合は、最初の契約書と改訂版の契約書を比較しての話が続いていくことが予想されるため、「The original contract」と訳す方がベターと解説がありました。言われてみると、「確かにそうだな」と思うのですが、訳しているときはそこまで気づかないことが多いのです。

 

他にも、「アメリカでは〜」と始まる文章の場合、即座に「In America」と訳して文頭に持ってきがちですが、主語を先にもって来た方がわかりやすいので、文章の順番を変える工夫をした方が良い、日本人は前置詞から始まる文章を書きがち、など陥りがちなパターンとその改善点を多数ご紹介いただきました。


体験レッスンを通して、「単語の置き換えではなく、原文の意図を理解することが重要という意味が分かった。自分の読み込みが浅いことに気づかされた。」などの感想をいただきました。ぜひ、今回得たヒントを活かして、日々の学習やお仕事に活かしていただければと思います。

 

 

●おわりに
7つのスキルと学習アドバイスについて、実体験と具体的な事例をたくさん盛り込んでお話しいただき、かなり情報量の多い、濃い内容のセミナーでした。さまざまなトピックがありましたが、多くのスキルに共通するのは、「品質の高い訳文を納品するために妥協しないプロフェッショナルな意識・姿勢」だと感じました。「品質の高さ」には、クライアント、読み手への配慮と、訳者の仕事に対する姿勢が強く影響するのだと、あらためて気づかされました。

 

確かに、受講生の中でも実力が急速に伸びる方は、ビジネスマナーが良く、何事も素直に吸収していく熱心な姿勢の方ばかりです。プロ翻訳者として本格的に稼働した後、ずっと第一線で活躍し続けていくには、仕事に対する基本姿勢がとても大事です。エージェントも、そうした部分をよく見て評価しています。これからプロ翻訳者をめざされる皆さまも、ぜひそうした取り組み姿勢を意識しながら勉強に励んでいただければと思います。

 

お忙しい中、特別セミナーにご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。今回開催させていただいたセミナーと体験レッスンが、皆さまの勉強法の参考になりましたら幸いです。

 

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| イベントアルバム | 09:29 |
中国語翻訳コース特別セミナーレポート「翻訳のプロセスを理解するために」

9月8日、多くの方にご参加いただき、特別セミナー「翻訳のプロセスを理解するために」を開催しました。講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科2を担当されている椙田雅美先生です。

 

今回のセミナーでは、翻訳者はどのようなプロセスを経て訳文を作っているのか、その詳細について解説していただきました。セミナーでは多くのお話がありましたが、その中から一部をご紹介いたします。
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まず、翻訳の4プロセスについて提示がありました。

 

〜澗療なテーマの把握と訳出の方向性決定
原文の読解
L語の選択
ど兵舛粒稜

 

前提として、プロ翻訳者に求められる訳文とは、依頼者の要望、訳文の用途に合わせた「仕事としての翻訳」であるとのことでした。単に原文通りに訳すのではなく、あくまで翻訳を依頼した人の意図に合った訳を作る、というのは当たり前ではありますが、何のための翻訳なのかという基本を改めて確認することができました。先生は例として、「海外で保険を使うようなトラブルに見舞われた場合、依頼者としてはお金を出してまで翻訳を依頼するのだから、保険がおりるような訳がほしい」と説明されましたが、分かりやすいですね。

 

次に各プロセスについての具体的な説明です。

 

〜澗療なテーマの把握と訳出の方向性決定
原文を書いた作者の意図や文章の用途が、翻訳を依頼した人の意図や訳文の用途と違うこともある。例えば原文が「専門的」であっても、依頼者の希望が「分かりやすく」ということもあるし、原文は「説明文」だが、依頼者から「広告コピー的に」訳してほしい、というオーダーが出ることもある。全体的なテーマを把握した上で、どのように訳せば依頼者の要望、訳文の用途に合わせた「仕事としての翻訳」になるのか考え、訳出の方向性を決定する

 

原文の読解
まずは文法通り、辞書通りに読解する。その上で、原文のテーマにおいて、一文、一語がどのような意味で使われているか理解する

 

L語の選択
決定した訳出の方向性に基づき、適切な訳語を選択していく。翻訳の原則は、「足さない、引かない、変えない」。ただしそれは「文章全体の意味を、足さない、引かない、変えない」ということであって、依頼者の要望、訳文の用途によっては「文章全体の意味さえも足す、引く、変える」ということもありえる。冒頭でも出ましたが、あくまでも依頼者の意向を最優先することが大事なのですね。

 

ど兵舛粒稜

最優先事項として、誤訳、訳抜けはないか、単語、表現に統一感はあるか、自然な日本語の流れになっているか、事実に相違ないか、矛盾はないか

 

最終確認として、誤字脱字はないか、フォント、レイアウトなど形式の確認をし、最後にもう一度、誤訳、訳抜けがないか確認する。今はパソコンでの作業なので、誤字というよりも変換ミスについて確認するということでした。翻訳ではない業務でも、あわてて入力するとよく発生するミスですよね。

 

その後二つの短文の例を紹介してセミナーは終わりました。

 

翻訳作業の流れと、それぞれのプロセスの重要ポイントについて、よく理解することができました。同時にプロの翻訳者が細心の注意を払って訳文を作成しているということについても知ることができ、改めて、大変だけれども非常にやりがいのある仕事だと感じました。

 

参加された方からは次の声が寄せられました。
・翻訳のプロセスや基本原則などについて詳しく説明していただき、翻訳についての理解が深まり大変勉強になりました。
・実際にプロのお話が聞けてよかったです。
・具体的な例文を交えて説明してくださり、とても分かりやすかったです。

 

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、今後もみなさまのお役にたつ魅力的なセミナーを企画してまいります。

 

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| イベントアルバム | 10:12 |
英語通訳コース特別セミナーレポート 「プロ通訳者になるための勉強法」


先日の8月31日(金)に東京校で、9月1日(土)には横浜校で、秋の特別セミナー「プロ通訳者になるための勉強法」を開催しました。講師は、英語通訳者養成コースの榊原奈津子先生です。

 

このセミナーでは通訳者になるために必要なスキルとその学習法、そして学習を続けるために必要なモチベーションを保つコツを、先生の実体験を基にお話しいただきました。

 

 

丸通訳学校に入るのに必要な語学力
「通訳には高い英語力が必要だと思われがちですが、それだけではなく美しい日本語を話す能力も必要なのです。日本語ネイティブの私たちは、普段きれいな日本語を話すことをあまり意識していないかと思います。しかし通訳者として現場に立った時、聴衆は日本語ネイティブとは限りません。そこで、聴衆の誰もがわかるように明確な日本語で伝える必要があるのです。」

 

丸通訳者に必要なスキル
 単語力  構文力  リスニング力  知識

「通訳に欠かせないスキルは4つ挙げられます。どれかひとつだけ優れていても通訳ができるとは限りません。全てのスキルを総合的にプロのレベルまで上げることが重要なのです。」

 

丸通訳学校に通うメリット
「事前にレベルチェックテストを受けて、ご自身の実力に応じた最適なクラスに振り分けられているので、同じレベルで同じ目的を持った仲間に出会えます。またネットワークづくりをすることで通訳の現場に出てからお互いにサポートすることができます。」


質疑応答の時間では、「シャドウイングの効果は?」「仕事や育児で忙しく勉強時間を確保するのが厳しいのですが、先生はどう工夫しましたか?」等、勉強法に関する疑問点に加えて、既に通訳訓練を始めていらっしゃる方からもご質問をいただき、榊原先生はひとつひとつの質問に熱心に答えていらっしゃいました。

 

最後は榊原先生から本日のセミナーに参加されていた皆さんに向けての熱いメッセージです。

訓練は地道な作業ですが、続けていれば必ず成果が伴います。そのためにはモチベーションを保つことが重要です。目標は低く、近く設定し、楽しみながら学習しましょう!


このセミナーでは、これから通訳訓練を始める方、通訳訓練で伸び悩みを感じている方にもプロ通訳者を目指すのに必要な情報をお伝えできたのではないかと思います。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、皆様の「やる気」「目標」を後押しできるようなセミナーを今後も企画・実施していく予定です!お忙しい中ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

 

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