通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

ISSスクールブログ

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講師紹介: 名村孝先生(英語翻訳者養成コース)

 

名村孝先生(英語翻訳者養成コース)関連情報をご紹介します。

ぜひご覧ください!

 

 

丸ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 第18回 : 名村孝先生(英語翻訳)

 

 

四葉のクローバー英語翻訳者養成コースのご案内はこちら

 

 

| 講師紹介 | 12:26 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第24回: 成田あゆみ先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「一流の人は謙虚である -それをいつも再確認できる場所」

         成田あゆみ先生(英語翻訳者養成コース)

 


ISSとの出会いは1997年にさかのぼります。当時、大学院で行き詰まっていた私はある日、「このままではいけない。1年だけ翻訳者になるための勉強をしよう、それで芽が出ないなら他のことを考えよう」と思い立ち、朝日夕刊の広告欄を見ながら3校の翻訳学校に資料請求を行いました。そのなかで最初に資料を送ってきたISSと、2番目に送ってきた某に申し込み、半年間は2つの翻訳学校に通い、2期目からはISS一本に絞りました(その理由はのちほど)。


ISSインスティテュートは当時「ISS通訳研修センター」という名称で、翻訳コースは翻訳事業部(当時)の小会議室が教室でした。ワープロで訳文を作成してファックスで提出、ネットはなく、電子辞書は出始めたくらいの時代です。今より英語も実務翻訳の世界も、世間にとって謎に包まれていました。


クラスメートと一番町から四ツ谷駅まで歩きながら「一体どうやったら仕事がもらえるんでしょうね?」と語り合ったものです。お金はなく、先の見通しもなく、でも妙に高揚感のある日々でした。

 

1期目の途中で、翻訳事業部のチェッカーの方に声をかけて頂き、初めてOJTのお仕事を頂きました。なにしろ正社員経験のない大学院落ちこぼれの私です、打診の電話を頂いたときは、こんな私でも人さまの役に立てることがあるのだと、受話器を置いてからわんわん泣きました。


OJTの内容はスクリーン印刷に関する社内報の翻訳でした。検索というもののない当時のこと、スクリーン印刷の用語を調べるのは大変で、「印刷用語英和辞典」5000円を思い切って買ったりと四苦八苦しました。こうして私の仕事人生は、それが始まったという自覚もないまま、就活も新人研修も経ずに動き出しました。


今もチェッカーさんの赤の入った当時の訳が手元にあります。やたらと気合いの入った若い訳です。

 

2期目の途中で、受講生に回ってきた求人募集広告に応募し、派遣翻訳者に。数年間、いくつかの会社に社内翻訳者として勤務した後、派遣事業部(当時)の方が翻訳事業部につないでくださり、初めて実務翻訳の案件を頂きました。幸いにもおめがねにかなったようで、以後フリーランスになり、現在に至ります。その後ほどなくして、講師の仕事も頂くようになりました。

 

おかげさまで、講師歴も気付けばかなり長くなりました。ここ数年、受講生の方々のスタンスがずいぶん変わったように思います。昔は英語力をステータスのあるアクセサリーのように捉えた「労せずお洒落に、他人から羨まれる仕事をしたい」人、あるいは英語で百戦錬磨の仕事歴がある方が「まあ翻訳で小遣いくらいは」というケースが少なくありませんでしたが(このようなスタンスではとても務まらないくらい、実務翻訳は地味でハードな仕事です)、最近は「年を取っても長く続けられるようなスキルを身に付けたい」という方が増えているように思います。一生自活していくには今何をすべきか、真剣に考え、少しずつ動いている方が多く、とても励まされています。

 

ISSインスティテュートの講師の方、そして教務スタッフの方々は、翻訳技術をステータスではなく、職人技術ととらえています。その姿勢に応えなければと、ある時は目一杯背伸びをし、ある時は引っ張ってもらってここまで来ました。実は某で「ある一流ホテルのフレンチの料理人は、技術を盗まれないよう、鍋に洗剤を流してから皿洗い係に渡すのよ」と皮肉を言われましたが、ISSではむしろ、日本の通翻業界のトップパフォーマーの仕事ぶりを折に触れて垣間見ることができました。一流の人は惜しみなく与え、そして謙虚である。それをいつも再確認できることが、ISSとの縁が長く続いた最大の理由だと思います。

 

教室で出会った受講生の方が翻訳者になるケースも次第に増えてきました。自分より少し若い翻訳者の真摯な姿勢からも、この仕事に就く者のあるべき姿を教えてもらっています。

 

自分なりの行き詰まりを経て転向し、「こんな私でも」の思いだけで突っ走ってきた…私のISS人生(?)を総括するとこんな感じになります。振り返ると勢いだけは人一倍ありました。


組織に属する機会を逃したまま、翻訳という引きこもり系の仕事に就いてしまった私にとって、ISSで出会った方々――翻訳者や講師仲間、受講生の方々、そしてコーディネーターやスクールの教務スタッフの方々は、変化を続ける翻訳業界において立場の違いを超えて支え合ってきた”同志”と呼べる存在です。ここは同志の縁が驚くほど長く続く、不思議なスクールです。

 

これからもISSがそのような場所であり続けることを願います。そして、同じ志を持つ方と、教室で新たに出会えることを楽しみにしています。

<禁無断転載>

 

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<成田あゆみ先生のプロフィール>
1997年ISS通訳研修センター(当時)入学、派遣翻訳者を経て、2000年よりフリーランス英語翻訳者。アイ・エス・エス・インスティテュート英語翻訳者養成コース講師。
 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
「翻訳・通訳のトビラ」 第3回:修了生インタビュー

 

「翻訳・通訳のトビラ」(アルク)のスクール特集にて、当校の取材記事が掲載されています。講師・修了生の方にご協力いただきました。

 

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丸第3回:修了生インタビュー

 小倉千秋さん(英語翻訳者養成コース 修了生)

 

 「心から尊敬できる先生との出会いは宝物」

 「時間の制約が少ないインターネットクラスを受講」

 

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■修了生インタビュー(小倉千秋さん)の詳細はこちら

■「翻訳・通訳のトビラ」(アルク)こちら

 

現在ISSインスティテュートでは、秋のレギュラーコースのコース説明会(無料)やレベルチェックテストを実施中です。

ご興味のある方はお気軽にご参加ください!

 

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四葉のクローバー2017年 [秋期]10月レギュラーコース 

 詳細はこちら

 

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| ISSインスティテュートからのご案内 | 09:49 |
秋レギュラーコース「途中入学」受付中、お早めにお申し込みを!

秋のレギュラーコースが10/10より順次開講していますが、現在、「途中入学」受付中です!

受講しようか迷っている間に、開講日が過ぎてしまって悩んでいらっしゃる皆さまに、「途中入学」についてご案内します。

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丸「途中入学」とは?

開講後のクラス(残席のあるクラスのみ対象)に途中からご参加いただけます。
開講日から1ヵ月の間、入学申し込み受付中です。

丸「途中入学」特典

すでに終了した授業分は受講料が回数割引に!
終了した授業分の教材は別途お渡しいたしますので、復習が可能です。

丸お得な割引キャンペーン「ご紹介キャンペーン」「ペアde入学キャンペーン」

ISSインスティテュートのレギュラーコースをまだ受講されたことがないご友人をご紹介いただいたり、お知り合いと一緒に入学されたりすると、入学金32,400円(税込)全額免除の特典をプレゼント!

詳細はこちら:「各種割引特典

*「ご紹介キャンペーン」「ペアde入学キャンペーン」をご覧ください。

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開講したコースに途中からでも安心してご入学いただけるよう、授業見学のご案内や教務スタッフによる個別カウンセリングなど学習のフォローアップを行っております。(※授業日程によりご見学いただけない授業もございます。)
受講に関するご質問・ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
すでに満席のクラスもございますので、お申し込みはお急ぎください!

途中入学をご検討の方に朗報です。
コース説明会・レベルチェックテストを追加開催することになりました。
コース説明会では特典をご用意してお待ちしていますので、ぜひご検討ください。

四葉のクローバー無料コース説明会(※詳細・お申し込みは下線のリンクから)
参加者全員に「レベルチェックテスト(通常3,240円)無料チケット」とThe Japan Timesの通訳・翻訳業界総合ガイド「通訳・翻訳キャリアガイド2018(非売品)」をプレゼント!

英語コース    [東京校] 10/13(金) 19:00〜20:00、10/20(金)19:15〜20:15
中国語コース [東京校] 10/12(木)19:30〜20:30、10/18(水) 19:30〜20:30


四葉のクローバーレベルチェックテスト追加開催(※詳細・お申し込みは下線のリンクから)

<英語通訳>
東京校:10/11(水)、15(日)、18(水)、22(日)、25(水)、29(日)、11/1(水)
横浜校:10/22 (日)、29(日)、11/5(日)

<英語翻訳>
詳細・お申し込みはこちら

<中国語通訳>
東京校:10/21(土)、28(土)、11/4(土)

<中国語翻訳>
詳細・お申し込みはこちら

<中国語ビジネスコミュニケーション>
東京校:10/19(木)、21(土)、28(土)、11/4(土)

秋レギュラーコースを受講いただく最後のチャンスです。どうかお見逃しなく!

 

| ISSインスティテュートからのご案内 | 12:00 |
ISS人材サービスサイトでの通訳コラム/翻訳コラム [2017年]第10回を掲載

 

ISS人材サービスサイトでの通訳者・翻訳者コラムでは、2017年1月より現役通訳者の徳久圭先生が担当しています。

 

通訳者・翻訳者をめざされている方、すでに通訳者・翻訳者として活躍されている方にも、役立つ情報がたくさん詰まったコラムです。どうぞお楽しみください四葉のクローバー

 

 

丸 徳久圭先生のコラム『中国語通訳の現場から』
 第10回:『
做事還要靠行家──私達のナイーブな言語観

 

 

| ISS人材サービスサイトコラム | 10:38 |
『中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)』 第25回 「ビジネス中国語に欠かせないユーモア  宗|羚饋佑某討靴泙譴襯罅璽皀△箸蓮」

 

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生が執筆します。

すぐに使えるフレーズがたくさん詰まっていますので、みなさまのお役に立つこと間違いなしです。

 今回は、「ビジネス中国語に欠かせないユーモア ― 中国人に親しまれるユーモアとは?」です。

どうぞお楽しみください。

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ビジネス中国語にはユーモアが欠かせないものです。商談が膠着状態になっても、ユーモア溢れる一言で雰囲気が和らげられ、問題が解決に導かれるかもしれません。

 

全ての言語にはそれなりのユーモアを表す表現がありますが、中国語にはどのようなものがあるのか、ここでは2つをご紹介したいと思います。

 

一つは人民日報に紹介された話です。

 

ユーモアでさまざまな重大な場面を勝ち抜けたことで有名な中国の偉人と言えば、周恩来の名が挙げられます。

 

1950年代から70年代の貧しい中国は、巨大な欧米を相手に外交を行う時、見下されるのが日常茶飯事でした。が、周恩来は堂々とそれに臨み、巧みに対抗しながら、互恵友好関係を築いてきた逸話がたくさん残されています。

 

丸世界で最も綺麗な女性は家内で、我が家にいます

 

ある日、外国の来賓が周恩来に聞きました。
「総理は世界で最も綺麗な女性に逢ったことがありますか?」(总理先生,你见过世界上最漂亮的女人吗?


この来賓は世界各地の美女を見てきたことを自慢し、鎖国状態の中国をからかうつもりでした。が、思いがけなく、周恩来は
「もちろん!」(见过。)と答えました。


「どこのだれですか?」(是谁?在哪里?
「家内です。わが家にいます。」(是我夫人,在我家里。
「奥様が世界一の美人ですか?」(尊夫人是世界上最美的女人?)と来賓は笑いました。
「そうですよ。僕の目には家内が一番きれいです。そうでなければ、嫁にしなかったのですよ。」(是的,情人眼里出西施,在我眼里我的夫人是世界上最漂亮的女人,否则我也不会娶她。


ここで、古代の物語からの慣用句「情人眼里出西施(ほれた目にはあばたもえくぼ)」をうまく使い、反論できないユーモアたっぷりの一言になりました。

 

中国のユーモアには知恵が伴い、知恵比べとも言えます。「面子」を保ちながら、相手を揶揄したり、嘲笑ったりする例もたくさんあります。

 

次は、広く伝えられている古代のユーモアを例にします。

 

丸ばかな連中だ

 

清の時代に、和珅*1と言う高官がいました。ある日、和珅は新しくできた邸宅に、政治家、文学家でもある紀暁嵐*2に扁額を描いてもらうことにしました。

 

紀暁嵐は「竹苞」の二文字を書き、「竹苞松茂(ちくほうしょうも)」の意味だと説明しました。和珅は喜んで、扁額をホールに掛けました。

 

ある日、乾隆帝*3に見られ、和珅に「竹苞の二文字をばらしたら「个个草包(ばかな連中だ)ではないか、お前は紀暁嵐に上手にせせら笑われたね」と教え、和珅はやっと解り、手も足も出ない羽目になってしまったそうです。

 

次回は「相声(漫才)」から見る中国人の笑いのツボをご紹介します。ご期待ください。

 

 

*1:和珅(1750年-1799年)

乾隆時代にたくさんの重要なポストに就き、悪名を残した人物です。
*2:紀暁嵐(1724年-1805年)

政治家、文学家として有名で、乾隆時代に重要なポストに就き、美名を残した人物です。
*3:乾隆帝(1711年-1799年)

清王朝の第六代皇帝で、在位60年間、中国歴史上で最も長く支配をした皇帝です。

 

 

マル今月の中国語新語

「刷脸FACE ID、顔認証機能のことです。iPhone Xの発表により流行し始めました。

 

■例文:

很多款餐店开始了支付宝刷脸付功能。( たくさんのファーストフード店がFACE IDでの支払方法を開始しました。)

 

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張 意意
証券会社、コンサルティング会社で通訳・翻訳者として活動するとともに、アイ・エス・エス・インスティテュートで「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。

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丸中国語ビジネスコミュニケーションコース丸

 
 四葉のクローバーコース案内動画はこちら
 ※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!

 

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| 「中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)」 | 09:00 |
ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 第18回 : 名村孝先生(英語翻訳)

 

名村先生ライブラリー.png

 

 

先生方のおすすめする本が集まったISSライブラリー
プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師に、「人生のターニングポイントとなった本」「通訳者・翻訳者として必要な知識を身につけるために一度は読んでほしい本」「癒しや気分転換になる本」「通訳・翻訳・語学力強化のために役立つ参考書」等を、エピソードを交えてご紹介いただきます。

今月の一冊は、英語翻訳者養成コース講師、名村孝先生ご紹介の『ビジネス技術実用英語大辞典V5 英和編&和英編』(海野文男・海野和子著、プロジェクトポトス、2010年です。

 

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どんな辞書を使っておられますか。私がよく利用するのは、『ランダムハウス』、『COBUILD』、英訳時には『和英大辞典』に加えてコロケーションを調べるのに『英和活用大辞典』と『Oxford Collocations Dictionary』が重宝します。単語の語法を調べたい時には『ジーニアス』が役立ちます。

 

一般にはあまり知られていませんが、翻訳者仲間では必携とされる有名な辞書があります。『ビジネス技術実用英語大辞典』通称「海野さんの辞典」です。私の講座では最初の授業でこの辞書を推薦しています。

 

自らが翻訳者である海野さんご夫妻が丹念に集められた数多くの用例と良く考えられた訳文により、文脈に応じて微妙に変わる単語の意味が明示されています。英文学者が編纂した辞書が文学的な訳語を中心に載せているのに対し、この辞書はビジネスや技術の観点の訳語が満載であり、実務翻訳者にはなくてはならないものです。私自身も適切な訳語が思いつかず悩む時にはこの辞書の用例を順に見ていくと類似の表現を見つけて救われたことが幾度となくあります。商品価値の高い訳文を作るためには欠かせない辞書です。

 

また、英訳する時は和英辞典を使いますが、これが曲者で、和英辞典に載っている訳語をそのまま使うと誤訳になる場合があります。例えばLEDの「放熱」を和英大辞典で調べるとheat radiationしか載っていませんが、文脈によってはこれを使うと誤訳になります。「放熱」には2つの意味(積極的に熱を放射する場合と、不要な熱を放散する場合)がありますが、和英大辞典には前者しか載っていません。海野さん辞書には後者のheat dissipationも載っています。和英辞典を使う時には海野さんや英英辞典で裏を取る必要があります。

 

この辞典は一冊目の基本辞書としてではなく、他の英和/和英辞典の補助として使うものですが、同時に欠かせない一冊です。

 

紙版もありますが、ここはCD-ROMを選ぶべきでしょう。パソコンで辞書引きをしたほうが作業効率がはるかに高くなります。ロゴヴィスタ版もありますが、EPWING版をお薦めします。EBWinなどの閲覧ソフトを使って多数の辞書の串刺し検索ができるからです。現在V5のEPWINGは在庫切れのようですが、ダウンロード販売は行われているようです。

 

先日の翻訳フォーラムのシンポジウムに参加された海野さんご夫妻によると、現在V6を編纂中で2017年末に発売予定とのこと。発売を今から楽しみにしています。

 

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名村 孝(なむら たかし)
京都大学工学部電子工学科修士。電機メーカーに技術者として通算29年間勤務した後にフリーランス翻訳者となる。主に電気電子分野の特許明細書の日英翻訳を手掛けている。アイ・エス・エス・インスティテュートでは特許翻訳講座を担当。

 

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| ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 | 09:00 |
『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 100回 民話などを語源とする英語表現
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

数年前、私はフランス語を学んでいました。イギリスに暮らしていた小中学生時代に少しかじったことがあり、その懐かしさから勉強しようと思い立ったのです。学校へ通うには時間的に難しかったため、私が選んだのは通信教育。教材には文学作品や文化関連のエッセイなど多様なトピックが選ばれていました。中でも印象的だったのが、シンデレラの話です。学習者向けに容易に書かれていたのですが、子ども時代以来、久しぶりに読むことで、改めてそのストーリーの奥深さに魅了されました。

 

そこで今月は、民話やおとぎ話などに出てくる言葉に注目してみましょう。

 


1. dwarfing the rest of … 残りの〜を小さく見せる

 

Our competitor is putting a lot of budget in their new project, dwarfing the rest of the rival companies. (わが社の競争相手は新規プロジェクトに多額の予算を投入しており、残りのライバル企業を小さく見せています。)

 

dwarf「ジーニアス英和辞典」(大修館書店)で引くと、「(童話などの)魔力を持つ醜い小びと」という語義が筆頭に掲載されています。ドイツの童話「白雪姫」には7人の小人が出てきますが、魔力を使って白雪姫を助けるのも小人たちでしたよね。

 

dwarfの語義を読み進めてみると、名詞以外にも形容詞や動詞などの用法があることに気づかされます。例文でご紹介したのは動詞で、dwarf単体であれば「〜を小さく見せる、〜を矮小化する、〜の発育を妨げる」などの意味を有します。さらに見てみると、「盆栽」はdwarfed treesとありました。なるほど、木の生育を止めてしまうという観点から見れば納得がいきますよね。宇宙のdwarf starは「矮星」です。

 


2. There is no magic wand 魔法のようにはいかないよ

 

You say you want to enter that prestigious university?  Well, there is no magic wandAll you have to do is study! (あの著名な大学に入りたいの?まあ、魔法のようにはいかないよ。勉強するしかないのだから!)
 
wandは「杖」、magic wandは「魔法の杖」です。There is no magic wandは「魔法の杖は無い」、つまり「魔法のようにはいかない」ということです。ちなみにwave a magic wandは「魔法の杖をひと振りする」「鮮やかに望みをかなえる」という意味です。

 

wandには他にも意味があります。口語表現であれば、指揮者の持つ「指揮棒、タクト」のことですし、職権の象徴である「職杖」もwandです。また、「細い棒状のもの」もwandであることから、「マスカラブラシ」をmascara wandと言うこともあります。

 

魔法と言えば、子どもの頃、ディズニーの映画Fantasiaを観たことがあります。そこに出てくる「魔法使いの弟子」が私は大好きで、曲を聴くたびにミッキーを思い出します。

 


3. an open sesame to … 〜への良い方法

 

Money is not necessarily an open sesame to happiness. (お金が幸せへの良い方法とは限りません。)

 

open sesame「アラビアンナイト」中の「アリババと40人の盗賊」に出てくる表現が元にあります。洞窟を開けようとした盗賊がOpen Sesameと唱えたのですね。日本語では「開けごま」です。今回ご紹介する表現an open sesame to … は「〜への良い方法」「願うままの結果をもたらす不思議な方法」という意味を持ちます。

 

ところでロシアの作曲家リムスキー・コルサコフは「アラビアンナイト」を主題に曲を作りました。作品名はScheherazade(シェエラザード)です。実に美しいアラビア風のメロディが奏でられています。

 


4. olive branch 和平の申し出

 

The opposition party held out an olive branch to the ruling party. (野党は与党に対して和解の申し出をしました。)

 

olive branchは「ノアの箱舟」に出てくる「オリーブの枝」のことです。箱舟に乗ったノアが鳩を放ったところ、その鳩がオリーブの枝を持ってきたという故事から来ています。以来、オリーブの枝は平和の象徴でもあり、国連の旗やアメリカ国章にも描かれています。「国章(coat of arms)」は国旗とともに使われる国家の紋章で、アメリカの場合、中央に描かれている鷲が片方にオリーブの枝を、もう片方に13本の束ねられた矢を持っています。

 

「和平の申し出をする」は英語でhold out an olive branchと言います。hold outextendofferpresentで置き換えることもあります。ちなみにディケンズの作品にOliver Twistがありますが、名前のOliverもオリーブから来ているそうです。

いかがでしたか?童話や故事から誕生した英語表現もいろいろあるのですよね。

 

 

柴原 早苗
放送通訳者、獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第23回: 七海和子先生(中国語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「『やってみよう!やってみたい!』とISS」

         七海和子先生(中国語通訳者養成コース)

 

 

現在はフリーで通訳・翻訳をしておりますが、私もかつてはここの生徒でした。ISSで多くのことを学び、得難い友人と出会い、そして今はここで講師をしていることに不思議な縁を感じています。

 

私がISSに行ってみようと思ったのは、無料体験レッスンがきっかけでした。それまで語学学校に通ったことのなかった私は「ついていけるか」「雰囲気になじめるか」その他諸々の不安でいっぱいでした。が、授業の内容が豊富で面白く、恐れていたスパルタ授業でもなく、とにかく「楽しかった!」という印象しか残らなかったのです。そこから、「できるかな」から「やってみよう!やってみたい!」と心は動き、今に至ります。

 

その後、基礎科2→通訳科1→通訳科2へと進みますが、授業となれば楽しいばかりではありません。授業で良いパフォーマンスをしようとすれば、予習・復習・十分な事前準備は欠かせません。先生やクラスメートの前では良い訳出を披露したい、という若干の虚栄心もあります。でも、できない。そんなジレンマに苦しんだことも多々ありました。

 

しかし、ISSの講師陣の熱心さ、内容豊かな教材、向上心旺盛なクラスメートに支えられ、ISSに在籍していた期間は、授業そのものが、そして中国語だけでなく、学習することが本当に楽しかったのです。


本来飽きっぽい性質の私が、なぜやる気を持続させることができたのでしょう。それは、ISSのキャリアサポートと授業カリキュラムにあると思います。

 

まずはOJT制度。これは日ごろの学習成果をビジネスの現場で実践できる機会です。私も通訳科1在籍中に経験しました。それまで、授業には毎回現場に行くつもりで臨んでいました。つまり、自分で十分だと思える準備をし、授業当日は仕事の現場とみなし、臨場感を持って通訳をするようにしていたのです。が、やはり本当の仕事の現場は雰囲気が違います。私のOJTはテレビ局の中国人観光客への街頭インタビューの通訳だったのですが、いつもと違う環境、テレビ局スタッフとの協調、知らない方へのお声がけなど、教室では味わえない現場の醍醐味を実感しました。この時、事前準備がドンピシャリで、すべてが初めてづくしだったにも関わらず、あまり緊張せずに通訳することができ、授業の実用性の高さを改めて認識しました。通訳の現場に触れたことが大きな刺激となり、更に良いパフォーマンスを目指そうと、その後も気が緩んだり、中だるみすることなく授業に臨むことができました。

 

次に授業カリキュラム。私は通訳科2終了後、もっと中国語の構成力を高めたいと思い、翻訳コースを履修しました。この授業も非常に実践的で私にとって収穫が大きいものでした。必要な授業を必要な時に選択できることもISSの大きな魅力でしょう。

 

今は講師として、受講生の前に立っていますが、皆さんの積極的な授業態度が印象的です。授業前に自主的に勉強会を開くなど、お互いに助け合って学習していく姿勢をとてもうれしく思っています。この勉強会、私が在校しているときもやっていました。中国語母語と日本語母語の生徒でお互いに発音を直したり、訳出の工夫をしたり、成語の問題を出し合ったり。また、通訳には幅広い知識が必要だからと、日本史の勉強もしていました。この勉強会は今でも懐かしく思い出されます。みんなで成長していこうとするのはISSの文化なのでしょうか。とてもすばらしいことだと思います。

 

現在、通訳も翻訳もしておりますが、どの仕事でも基本になっているのはISSで学んだことです。常に現場を意識した授業構成のおかげで、今の仕事ができているのだと感じています。

 

さて、私の拙文をお読みの方の中には、これからISSで学習を始めてみようかと考えている方や、すでにISSで学習中の方もいらっしゃるでしょう。迷っている方、とにかくここで始めてみませんか!私の文章では、ISSの魅力は存分に伝わらないかもしれません。でも、ここは、学ぶ楽しみがぎっしりつまったところです。あなたも是非、体感してください。

 

そして、現在学習中の皆さん。私は語学の勉強は終わりのないトライアスロンだと思っています。皆さんもご存知の通り、トライアスロンはバイク・スイム・ランのどれかで息切れしてしまっては全距離を走りきることができません。通訳・翻訳の勉強も同じです。語学だけではだめで、幅広い知識がないと的確な訳出ができません。通訳・翻訳の学習とは、多岐に渡る学習や努力が必要な耐久競技なのです。皆さんも、私たちと一緒にこの長いレースを走っていきましょう。つらくなったらペースを落としてもかまいません。やめないことが大切なのです。そんな皆さんの道標、あるいは伴走者になれれば幸いです。

 

<禁無断転載>

 

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<七海和子先生のプロフィール>
駒澤大学文学部国文学科卒業。大学卒業後、出版社勤務を経て、日本の物流会社の北京事務所にて自動車物流、倉庫管理を担当。アイ・エス・エス・インスティテュートで通訳訓練を受け、現在はフリーランスの通訳者・翻訳者として稼働。アイ・エス・エス・インスティテュートでは基礎科2レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
中国語ビジネスコミュニケーションコース特別セミナーレポート「ビジネス中国語のネゴシエーションフレーズを覚えよう!」

 

9月16日、多くの方にご参加いただき「ビジネス中国語のネゴシエーションフレーズを覚えよう!」というテーマでセミナーを開催しました。

 

講師は中国語ビジネスコミュニケーションレベル2担当の張意意先生です。
以下はセミナーの概要です。

 

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まず最初に、中国人から見たネゴシエーションとは、についての説明があり、事前に行っておくべき重要なポイントや、効果的な表現・話し方などについてお話がありました。

 

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丸ネゴシエーションに先立ち、良好な人間関係を築いておくこと

 

例えば、共通の先輩、友人や、知人の紹介、趣味、生活したことがある場所、などで共通の話題を探します。また、事前に一緒に食事をするなどして、自分と地位が対等な人を探しておきます。辈分、缘分、乡情(世代の序列、縁・ゆかり、地縁)を大事にするのが中国人です。

 

丸実際に話を始める際の定番の言い方

 

「我们两家公司有着长久的友好交往,有什么事情好商量。」
われわれの会社は長いお付き合いがあるので、どのようなことでも相談しましょう。

 

「吃水不忘挖井人,前辈们为我们建立了坚不可摧的友好合作关系,我们一定要把它发扬光大下去。」
水を飲むときは井戸を掘った人のことを忘れない、と言います。先代たちが我々のために築いてくれた固い友好関係を、さらに発展させていきましょう。

 

丸条件を提示する際の、誠実で説得力のある言い方


「这是我们经过多方研究,根据我们的实力提出的最好条件。希望您满意。」
こちらは当方が様々な角度から検討を重ね、御社のお力に見合った最適の条件です。いかがでしょうか。


「我(们)负责xxx,请你(们)负责xxxx,怎么样?」
弊社はxxxを担当しますので、御社はxxxを担当ということでいかがでしょうか?

 

丸価格交渉時に言いにくい場合の効果的な表現

 

「恕我直言,你们的价格有些过分。」
率直に申し上げて、この価格は高すぎると思います。


「请听我解释一下。」
私からご説明させてください。


「你的条件很好,但是〜」
とても良い条件だと思います。しかしながら〜

 

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最後に日中のネゴシエーションの違いについてお話がありました。

 

中国では契約は出発点という理解ですが、日本では終点という意味に捉えられているのではないでしょうか。


中国人の考え方はどこか水墨画を描くようなイメージです。濃淡があり、太い線、細い線があります。契約においても大体の大枠を決めて、後は細部を詰めていく傾向があります。

 

ネゴシエーションの原点はコミュニケーションにあります。文化、考え方の違いをいかに理解し、うまく利用して、よい結果を出すかが大事ですね。交渉の際には中国語の細かいニュアンスを使い分け、成功することを願っています。

 

お忙しいところご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


アイ・エス・エス・インスティテュートは今後もみなさまのお役に立つセミナーを企画してまいります。

 

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