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| ISSインスティテュートからのご案内 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第11回: 柴原早苗先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「学びは工夫と謙虚さで」

         柴原早苗先生(英語通訳者養成コース)

 

 

大学時代の私は「いつか英語を使った仕事に就きたい」と考えていました。ただ、漠然としていたため卒業後は民間企業に就職し、会社と家の往復を続けていました。しかし次第にそれでは飽き足りなくなり、ISSの門を叩きました。


レベルチェックテストの結果、同時通訳科の一つ下のレベルに入りました。当時のクラスは平日夜週ニ回。毎回の単語テストに加え、逐次通訳の徹底的な訓練が行われ、密度の濃い授業でした。その頃は一学期ワンテーマのレッスンで、私が入学したときは医学の教材がメインでした。


一方の私は医学が大の苦手。「早くこの苦しい内容から脱したい」という思いが逆に動機づけとなり、一回で進級をめざそうと考えました。仕事と勉強の両立はチャレンジングでしたが、隙間時間を見つけながらせっせと取り組みました。その甲斐あって幸い同時通訳科に上がることができたのです。


ところがどうしても私はそのクラスに馴染めませんでした。今にして思えば、先生の「愛のムチ」を受け止めるだけの度量が私に備わっていなかったのです。私はただ萎縮するばかりで、やがて授業を休むようになり、そのままフェードアウトしました。一方、その頃は通訳者を本格的にめざしていましたので、「学校に通わないまま、いち早くデビューするにはどうすべきか」ばかりを考え、エージェントにせっせと履歴書を送り続け、初仕事へとこぎつけたのでした。


それから数年を経て私はBBCの放送通訳者としてロンドンに赴きます。同僚と結婚して子どもも授かりました。しかし勤務体制の変更を機に後先考えず帰国をしたのです。夫婦そろって失業、しかも第二子を妊娠中で途方に暮れる中、ご縁があってISSで講師をするようになりました。そして現在に至っています。

 

ISSで教鞭を執り始めてから数年が経ちますが、その間の英語学習環境は大幅に変わったと感じます。今ではスマートフォンの学習アプリも豊富ですので、その気になれば所や場所を問わず勉強できます。


「いつでもどこでも勉強できる」のは利点です。しかし裏を返せば「いつになってもどこにいても勉強しない」ということになりかねません。あまりにもおびただしい情報に学習者が振り回され、結局何もできないままになってしまうのです。


ISS受講生のみなさんは誰もが真面目であり、課題にも真摯に取り組んでいます。しかし他の日本人英語学習者同様、ついつい「正解」を求めがちのように私には見えてしまいます。通訳学習で模範訳を求めること自体、悪いことではありません。しかしモデル訳「だけ」にこだわってしまうと、そこから先への「工夫」が止まってしまうのです。自分の訳出に不安があるならば、講師に積極的に尋ねることも大切だと私は思います。通訳現場では不明点をおざなりにせず、積極的に聞くことも仕事の一部なのです。学校はその「聞き慣れる」トレーニング場という位置づけでも良いのではないでしょうか。


さて、緊張感あふれる授業を終えると「あ〜、今日もうまく訳せなかった」という思いに駆られがちです。かつての私もそうでした。自分の弱点を知り、次への改善につなげることは大切ですが、一方で自分を追い込み過ぎないことも大事です。オンとオフを切り替えることもこの仕事では求められますので、心の中で自分を褒め、自分にご褒美をあげることも学習継続のカギを握ります。


たとえば東京校であれば、授業終了後、USBに入った自分の音声をヘッドホンで聞きながら皇居の周りを一周することもできます。記憶の新しいうちに自分のパフォーマンスに耳を傾ければ復習になりますし、自然を愛でながらウォーキングをすれば体力作りになります。「大変で億劫な作業」を「楽しいこと」と抱き合わせるのも一案です。

 

通訳業は「お金を頂きながら学ばせていただける」という稀有な職業です。この仕事のおかげで私自身、知らなかった分野に巡り合い、人生が豊かになったと感じます。通訳者をめざす方に以下の7点が参考になれば幸いです。

 

(1) 教養: 通訳で必要なのは語学力以上に知識力です。日頃から新聞や本をたくさん読み、表現力と幅広い内容を吸収してください。


(2) 好奇心: 「知らないことを知りたい」と思う気持ちは原動力になります。難解な分野であれば子ども向け百科事典などにあたり、基礎から学んでいきましょう。


(3) 学び続ける心: 語学や通訳の勉強に「終わり」はありません。「母語以外のことばを知っている」というのはみなさんへ与えられた恩恵です。一生学び続けましょう。


(4) 工夫: 情報や学習法に惑わされない方がかえって勉強しやすくなります。目の前のすべてが学びに通じるのです。ご自分で勉強法や教材の工夫も試みてください。


(5) ご縁: 世の中はすべて人との関わりで成り立っています。ヤマト運輸の創業者・小倉昌男氏は「感じの良い人」であることの大切さを説いていました。仕事のご縁もその人の人間性にかかってきます。


(6) 謙虚さ: 仕事であれ勉強であれ、失敗はつきものです。大事なのはそこからどのような「教訓」を得るかです。謙虚さは自己成長に欠かせません。


(7) 体力: 食事や睡眠、運動に気をつけることが現場での良きパフォーマンスに反映されます。ご自分の体を労わることがお客様へのサービスにつながります。

「通訳の勉強をしよう!」と思い立ったときこそが飛躍のチャンスです。ISSの講師や教務スタッフはそんなみなさんを応援したいのです。ぜひ一人でも多くの方が通訳の世界を知り、学ぶ喜びを感じ、ご自分の力を世の中に還元してくださればと願っています。

 

<禁無断転載>

 

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<柴原早苗先生のプロフィール>
放送通訳者、獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。アイ・エス・エス・インスティテュートでは主に入門科レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「特許翻訳市場の今を知る〜現場担当者と一問一答」

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、総合翻訳科、ビジネス英訳科、専門別翻訳科の各コースで「実務に近い、仕事につながる」クラスを開講しています。今期も専門別翻訳科では、同じ日に講演会と体験レッスンに参加できる「特別セミナー」を開催しました。


特許翻訳クラスでは、特別セミナー「特許翻訳市場の今を知る〜現場担当者と一問一答」を開催。前半は、株式会社翻訳センター特許営業部の品質管理責任者で、2016年10月コースまで特許翻訳クラスの講師を担当していた川島悠一先生が特許翻訳市場の現状と、特許翻訳者を取り巻く環境の変化を一問一答方式で講演。続く後半の体験レッスンでは、グループ会社(株)翻訳センターの登録翻訳者で、今春より特許翻訳クラスの講師を務める名村孝先生が模擬授業を行い、みなさんの特許翻訳訓練に関する理解を深めていただきました。

 

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Q:特許翻訳業界の現在の状況を教えてください
A:国内企業の外国出願(日英翻訳が発生する)案件の数は、わずかな増減はあるものの、割合としては依然として多くを占めています。一方、 化学・バイオテクノロジー分野などの、外国籍企業の日本出願(英日翻訳が発生する)案件は、引き続き増えています。また、これまで翻訳業務の依頼は、特許事務所や企業の知財部などからがほとんどでしたが、最近、特に外国籍企業の日本出願(英日翻訳が発生する)案件は、海外の翻訳会社などから、翻訳やポストエディット(一次訳後の編集、校正業務)を依頼されることも増えてきています。

 

Q:授業で日→英翻訳の課題が多いのはなぜですか
A:前の質問にもあるように、当社(翻訳センター)では国内企業の外国出願に関連する業務を多く請け負っているので、日英翻訳者の養成に力を入れています。英訳は苦手と言われる方もいらっしゃいますが、お仕事のチャンスも多いので、ぜひチャレンジしていただきたいです。

 

Q:特許分野でも、今後ツールを使用する案件が増えてきますか
A:特許に限らず、ツールの導入は今後も増えていくと予想しています。また、翻訳以外の業務でも、作業の効率化、品質の向上をサポートするツールの活用が求められることが多くなりました。翻訳支援ツールを使って、過去の翻訳資産(旧版や用語集)を活用して作業をしてほしいという案件が特許分野でも増えています。クライアントから指示された表記や訳語の指定を忠実に守って対応してくれる翻訳者には、仕事が途切れることなく発注されます。丁寧な仕事を安定してこなすためにはツールが不可欠なのです。今後は、こうしたツール導入、活用に柔軟な対応していただける方にお仕事を依頼することが増えるでしょう。

 

Q:クラスを受講すると、どんなスキルが身につきますか

A:授業では、特許翻訳案件の大半を占める「特許明細書」の訳出ルールの解説、課題に関連した技術的内容の説明、さらに調査・検索の方法やお役立ちツールの紹介など、翻訳スキルの習得にとどまらず、「現場対応力」の強化も含めて、総合的な翻訳スキルの向上をめざしています。

 

Q:スクールのサポート体制について詳しく教えてください
A:グループの総合力を活かして、クラス受講中から受講修了後まで、みなさんをサポートします。即戦力養成を強く意識した講義を行い、受講修了後は、レベルにあわせて翻訳および翻訳関連業務のポジションをご紹介し、受講生のみなさんのプロデビューまでのサポートをします。

 

受講修了後も、(株)翻訳センターの社内で翻訳業務(OJT)を行いながらスキルアップをめざす「研修生制度」や、翻訳チェッカーとして品質管理、制作業務に携わっていただく機会をご提供しています。

 

もちろん、優秀な成績でクラスを修了された方には、実務経験の有無を問わず、翻訳者採用のトライアルの受験をご案内し、合格者にはお仕事を発注しています。

 

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後半の体験レッスンでは、名村孝先生による模擬授業を実施しました。特許明細書の翻訳特有の言い回しや訳出ルールなどを説明。わずか一時間の授業でしたが、盛りだくさんの内容で、参加者のみなさんは熱心にメモを取られていました。

 

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双葉名村孝先生による、特許翻訳クラスの 体験レッスン動画

 

ISSスクールブログで読む「よくわかる特許翻訳クラス

 

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| イベントアルバム | 09:41 |
中国語通訳コース特別セミナーレポート「原文を大枠で理解するためのサマライズスキル」

 

3月11日、多くの方にご参加いただき「原文を大枠で理解するためのサマライズスキル」というテーマでセミナーを開催しました。

 

講師は現役通訳者で、中国語通訳者養成コース通訳科1クラス担当の徳久圭先生です。
セミナーの様子を一部ご紹介いたします。

 

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まず最初に、「サマライズとはどのような訓練なのか」という説明から始まりました。

 

サマライズとは原文を「要約」する訓練です。
例えば、5分間くらいの長さの音声、映像をメモをとりながら聞きます。文章を読むこともあります。
その時注意すべきことは、漫然と聞く(読む)のではなく、情報を分析しながら聞く(読む)ことです。内容を100%理解した上で、自分の頭の中に落とし込みます。

 

次にインプットした情報を整理しながら話します。ポイントは次の通りです。

 

・メインテーマをおさえる
・5W1Hをおさえる
・枝葉末節はカットする
・大胆に換骨堕胎する
・いきいきと話す

 

以上の説明の後、早速参加者の皆さんに練習をしていただきました。


最初は音声ではなく、文章を読んでサマライズします。
文章は「ハイテクシェア自転車」という今中国で流行している自転車のシェアシステムを紹介した記事です。分量はA4で6ページ。これを5分間で速読し、話の骨子を抜き出して1分で話す準備をします。準備が完了した後、隣同士でお互いに1分間のスピーチを行いました。更にそのスピーチについてお互いに評価しました。
1分間というのは、あっという間で、時間切れの方が多かったようです。

 

その後、先生がサマライズのお手本をホワイトボードに次の通りに書きました。

 

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中国の「シェア自転車」がすごい!
スマホで予約→どこでも乗り捨て
・大国インフラ
・窃盗の無意味化
・個人情報の考え方

成否?他国?

 

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「1分間で話せる内容としてはこれくらいでしょう」とのことでした。


原文をご紹介できず残念ですが、驚くほど情報が圧縮されて、無駄なものはなく、すっきりと話の骨子が捉えられていると思いました。サマライズは長文逐次通訳の訓練にも向いているというお話もありました。

 

次に通訳案内士試験の過去問から「桜前線」について40字程度の中国語で説明する、という問題を日本語にアレンジした解説がありました。

 

「桜前線」という言葉の本質をつかんで話してみます。

 

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・「桜前線」という言い方がある。
・毎春、南から北へ咲いていく。
・気象図の前線のように進む。

だから「桜前線」と呼ばれる。

 

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こちらも無駄な情報は無く、「桜前線」とは何のことなのかがしっかりと伝わりますね!
最後は3分程度のニュースを視聴してサマライズする練習をして終了しました。


サマライズはレギュラーコースの通訳訓練でも行っていますので、これから訓練を開始しようとしている方にも参考になるのではないでしょうか。

 

参加されたみなさんからは、次のような声が寄せられました。

 

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「サマライズを体験できてとてもためになりました」
「通訳として必要な能力、注意するポイントなどを理解することができました」
「特に印象に残ったのは、話のどこにスポットを置くのか、ということです。今後自分が話す時にも活かしていきたいです」

 

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セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
次回もご期待ください!

 

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| イベントアルバム | 10:00 |
中国語翻訳コース特別セミナーレポート「翻訳のスピードアップのために」

 

3月5日、多くの方にご参加いただき「翻訳のスピードアップのために」というテーマでセミナーを開催しました。

 

講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科2クラス担当の椙田雅美先生です。

 

翻訳の仕事は時間との戦いでもあります。今回のセミナーでは、いかにすれば効率的に品質の高い訳文がつくれ、作業をスピードアップできるか、ということについて講演いただきました。

 

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まず最初に、翻訳のスピード計算の基本となる枚数計算の方法と、翻訳作業以外にかかる時間やポイントについて説明がありました。

 

丸中国語から日本語へ翻訳する際の基本的な枚数計算方法
・中国語原文文字数×1.3=日本語訳文の文字数(一般的なビジネス文書の場合)
・日本語訳文文字数÷400=日本語訳文枚数
翻訳業界でいう「枚数」はこのように算出される。

 

丸翻訳作業以外にかかる時間やポイントについて
・翻訳作業を新幹線に例えれば、最高時速の260kmで常に走っているわけではない。
・駅で停車したり、発車停車などでスピードダウンもあり、天候や事故の影響で思いがけぬストップ、遅延が起きる。
・時速と所要時間は違うことを理解しておく。
・翻訳の際、同じペースをずっと維持できるのか、休憩も必要だし、家の用事や他のこともある。仕事の開始、再開、納品に時間が掛かる。思いがけぬ難所やトラブル、ひとたび引っかかれば長時間を要する。
・納品時はファイルにパスワードを掛けたり、指定の場所にアップロードしたりすることもある。
・自分が想定していた時間通りに進むとは限らない。
・翻訳語の想定文字数と自分の能力、事情を考慮し、いつまでにどれだけできるのか正確に判断する
・自分が翻訳できる量、スピードを把握し、伝えられるのがプロ。
・最近は納期が短いため、複数の翻訳者で分担して訳すことも多いが、翻訳会社も文体の統一などの手間がかかることから、できれば一人の翻訳者に任せたい。翻訳が自分の能力を正確に把握できていれば、スムーズに仕事を進めることができる。

 

人間が長時間集中力を維持し続けるのは難しいことです。1時間に何枚訳せるから1日何枚、例えば1日10枚訳せるから10日で100枚訳すことができる、と単純に計算することは危険なことと思いました。


翻訳以外の作業に意外と時間を取られる、という話はよく聞きます。仕事の場合、パワーポイントの原文を上書きして翻訳したり、圧縮ファイルをウェブサイト経由で受け取ったりすることもあるので、慣れておく必要がありますね。

 

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次に「翻訳のスピードをあげる」についてのお話です。

 

丸受注の時から翻訳は始まっている
以下の事項を確認する。


量⇒原文の文字数
計算する習慣を付ける。ワードファイルは校閲ツールで文字数カウントがすぐにできるが、データで来ない場合もあるので、1行何文字×行数で文字数を計算できるようにしておく。

 

質⇒原文の難易度

 

目的⇒どのような訳文にするか、形式も要確認
とにかく急ぎなのか、すぐに印刷できる状態で出す必要があるのか、原文を訳すだけではなく日本語の広告文風にするのか、大人向けの内容を子供でも分かるようになど、目的によって所要時間は全く違ってくる。

 

納期⇒いつまでに
納期は正確に確認する。何曜日の何時までなのか、中国からの依頼の場合は中国時間なのか、日本時間なのかも確認が必要。

 

丸重要事項別に区分し、重要度に合わせた時間配分をしていく

 

〆能斗彁項⇒納期、納品方法
時間配分、スケジュール、納品方法を確認

 

⊇斗彁項⇒依頼者の要望(何のために使うのか)、形式(どのようにしたいのか)
翻訳の方向性、文体(ですますなのか、であるなのか)、固有名詞

 

E慘六項⇒専門用語、最適な訳語、詳細な事実確認

 

先生が繰り返しおっしゃっていたのは、自分の力を正確に把握し、責任を持てる範囲で仕事を引き受ける、ということでした。結果的に翻訳会社からの信頼が得られ、次の仕事につながるわけです。

 

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参加したみなさんからは以下の声が寄せられました。

 

・翻訳の前段階での基本的な考え方や、時間の考え方、捉え方についての重要性を知ることができました。
・翻訳を仕事として受ける場合の心構えを再確認できてよかったです。
・翻訳についてのポイント、仕事として受ける際の注意事項など理解が深まりました。

 

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セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!

 

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| イベントアルバム | 09:30 |
英語通訳コース特別セミナーレポート 「柴原智幸先生が語る!プロ通訳者になるための勉強法」

 

3月4日(土)横浜校、3月9日(木)東京校にて春の特別セミナー「柴原智幸先生が語る!プロ通訳者になるための勉強法」を開催しました。


東京校、横浜校の二日間とも、満席でした。残念ながら参加できなかった方もいらっしゃいますので、今回のセミナーの内容をご紹介いたします。

 


 
本セミナーでは、東京校の英語通訳者養成コース入門科クラスの講師で、フリーランスの通訳者そして大学講師としても活躍されており、またメディアなどでもおなじみの柴原智幸先生に、「通訳学校に入る前の心構え」について、お話しいただきました。特に通訳業務や、学習方法・取り組み姿勢などについて、ご自身の経験や、プロとしての現場の体験談など、さまざまなエピソードを交えてお話しいただきました。

 

丸通訳業務について
■通訳に「正解」はない。人によって解釈が異なり、まったく同じということはない。できる範囲で、ベストを尽くすしかない。
■通訳者は現場で、自分一人で突発的な事柄に対応できる能力と覚悟が必要。周りに頼れない。
■通訳者は「受け身」ではいけない。常に自分から情報を取りにいく積極性が必要。
■話の内容を理解することに自分で責任を持つ。わからない点は早めに確認すること。(ただし質問しすぎると、次から指名されなくなる可能性もあるが。。。)

 

丸通訳学校での学習について
■予習に関して「生肉」は出さない。つまり、ただ資料を印刷しただけでは意味がなく、使えるようにするためには編集、線を引くなど、情報加工が必要。
■予習については、まずテーマ(教材名)について、大まかに用語集で全体像を確認する。
次にウィキペディア等で調べる(ただし間違った情報が混在しているので確認が必要)。
英日・日英の単語リストを作る。単語リストは手元で見るためでなく、頭の中に定着するために作る。
■通訳学校の授業は、軌道修正の場であり、学習の場ではない(学習は基本、家で行うもの)。
■積極的に、自分がその教材を全部訳すくらいの意気込みで授業に参加してほしい。
■授業中は、受講生(クラスメート)同士、お互いの良いところを自分自身に取り込むつもりでやってほしい(例えば「こういう訳は自分には出せないが、そんな表現もあったか」など)
■英会話はスポーツクラブだが、通訳学校はブートキャンプのようなもの。習い事ではなく、訓練だと認識してほしい。
 


先生ご自身も若いころ、通訳学校に通っていたときは、受け身の姿勢で授業に臨んでいたため、なかなか進級することができず苦労されたそうです。今は「それではいけない!」と昔の自分に言いたいと強く思っているそうです。

 

質疑応答の時間では柴原先生の過去の失敗談を教えてほしいとご要望があり、
「スピーカーの訛りが強く全く通訳することができなかったり、同時通訳の際に誤訳をしてしまったりしたことがあった」と、答えていらっしゃいました。
 


経験に基づく先生のお話は、とても説得力があり、力強く、みなさん深くうなずいて、聞き入っていました。

 

最後に大変印象的だった先生のメッセージを紹介します。


「私自身も、昔、勉強を始めたころは今の自分を想像していなかった。5年、10年で、どんどん人生は変わっていきます。どうか今を基準に、未来を考えないでください。皆さんはこれからいくらでも伸びていく可能性があります。その可能性を信じて挑戦していただき、自分の道を一番いい形で切り開いていってください。」


参加者からは次のような声が寄せられました。


「とても役立つ情報を得られて、参加して本当に良かったです。」
「実践的な話が聞けて良かったです。努力の大切さを再認識しました。」
「メディアでよくお見かけする柴原先生が、ひとつひとつの質問に誠実にお答えくださり、
感銘を受けました。」

 

今後もISSでは、皆さまの学習や仕事に役立つセミナーを企画・実施してまいります。
ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!

 

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| イベントアルバム | 12:42 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「大きく拡大する字幕翻訳の世界 業界参入に必要なスキルとは」

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、総合翻訳科、ビジネス英訳科、専門別翻訳科の各コースで「実務に近い、仕事につながる」クラスを開講しています。先学期に続いて、今期も専門別翻訳科の各クラスで特別セミナーを開催。同日実施の体験レッスンとあわせて、たくさんの方にご参加いただきました。

 

先日、東京校にて「大きく拡大する字幕翻訳の世界 業界参入に必要なスキルとは」と題して、特別セミナーを開催いたしました。

 

昨年(2016年)以上に拡大が予想される映像字幕翻訳市場を取り巻く現状をお知らせするとともに、皆さんが高い関心をお持ちの「映像字幕翻訳業界への参入のポイント」を、「映像翻訳者の守備範囲」と「依頼される業務内容の変化」という視点から、英語翻訳者養成コース講師で、映像字幕翻訳者の佐久間公美子先生がお伝えしました。

 


映像字幕翻訳市場を取り巻く現状

 

「BS、CSのチャンネル増加に加えて、昨年は動画ネット配信サービスプロバイダが増え、その結果、字幕翻訳および関連業務の案件数が急増しています。ありがたいことに、私のところにもたくさんの問い合わせがあるのですが、当然のことながらすべてをお引き受けすることはできません。そこで、映像字幕翻訳の上級クラス『ワークショップ』の生徒さんや修了生のみなさんにお声掛けしOJTとしてお手伝いいただいています。」


「現在、業界全体がこのような状況となっており、新人さんが業界に参入のチャンスが引き続き今年も増加していることを意味していると思っています。」

 

 

「映像翻訳者の守備範囲」と「依頼される業務内容の変化」

 

「増加し続ける字幕制作業務ですが、字幕翻訳者の供給が追い付いていません。ここで言う『字幕翻訳者』とは、「映像データと映像の台本(スクリプト)を受け取って作業を行い、字幕を納品できる人のこと」を指しますが、一人でこれらすべての作業に対応できる人がなかなか見つからないため、それぞれの業務を分けて分担して行う場合が多くなっています。ISSインスティテュートの生徒さん、修了生のみなさんにも業務を切り分けてお願いしています。」

 

以前は、翻訳をして字幕データ(テキスト)を納品するだけだった翻訳者の仕事が、いまはスクリプトの作成(映像を視聴して台本を作成する)やスクリプト全文訳の作成、スポッティング(カッティング:映像を見て字幕を表示させるタイミングと文字数を決める仕事)などへの対応も、字幕翻訳者には求められるようになりました。

 

「このように依頼される業務内容は変化し、翻訳者にはいろいろなスキルが求められるようになりましたが、基本はやはり翻訳力です。特に字幕翻訳は限られた字数の中で、最も効果的に意味の伝わる字幕を作成しなければなりません。これはしっかりとした翻訳力なくして対応することはできません。」

 

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続く、体験レッスンでは、みなさんに「翻訳力」を駆使して字幕を作成していただきました。スクリプトに書かれている英語は、難しい文章ではありませんが、限られた字数の中で効果的に伝えることの難しさを感じながら、みなさん、訳出をされていました。

 

その字幕は、字幕制作ソフトを使って映像とともに投影され、参加された皆さんと確認しました。

 

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参加されたみなさんにご協力いただいたアンケートでは、「字幕制作のプロセスが理解でき、必要なスキル、やるべきことがわかりました」「いろいろな場面での字幕翻訳のニーズがわかりました」などの声が寄せられました。

 

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双葉ISSスクールブログで読む「よくわかる映像字幕翻訳クラス

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| イベントアルバム | 12:00 |
授業体験レポート ふりかえり:2016年 [秋期] レギュラーコース

 

2016年秋期の授業レポートも、大好評のうちに最終回を迎えました。

英語通訳者養成コース「準備科」クラスをレポートしてくださったSさんからは、実際の授業内容やご自身の自宅学習法、「通訳訓練を応用した英語力強化クラス」との違いについて等、また、中国語翻訳者養成コース「本科1」インターネットクラスをレポートしてくださったUさんからは、講師からの指摘ポイント、原文をどこまで分析していくのか、その訳語をどこまで吟味していくのか、などをご紹介いただきました。

英語編と中国語編を隔週更新で紹介してきましたが、もう一度ふりかえって読んでいただくとまた新たな発見があるはずです。皆さまが再読しやすいように、Indexを作成しました。再読の際にご活用ください。

ご担当いただいたSさん、Uさん、本当にありがとうございました!


丸授業体験レポート 2016秋 英語編Index
第1回「本格通訳訓練への第一歩
第2回「授業とそのサポート体制
第3回「通訳としての先生のお話
第4回「中間テスト
第5回「“まとめ”の授業
第6回「ユニークな授業の進め方
第7回「準備科と『通訳訓練を応用した英語力強化クラス』
第8回「後半戦

第9回「期末テスト、そして授業最終日


丸授業体験レポート 2016秋 中国語編Index
第1回「初回授業いよいよスタートです!
第2回「課題添削が始まりました!
第3回「一歩ずつ焦らずに
第4回「自分の言葉で表現することの難しさ
第5回「今期前半の講義を終えて
第6回「新たな気持ちで
第7回「反省点を次の課題へ生かそう
第8回「今期最後の課題を終えて
第9回「夢に向かって・・・

 

| 授業ルポ | 09:00 |
授業体験レポート:2016秋【英語編】第9回 「期末テスト、そして授業最終日」

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、11シーズンめを迎えました!

 

2016年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきました。

 

今週のレポートが英語通訳クラスの最終回となります。どうぞお楽しみください!

5か月間にわたってお読みくださり、ありがとうございました。

 

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今回は、ついに迎えた学期末のテストと授業最終日について書かせていただきます。

 

丸クラスのご紹介〜期末テスト・まとめ編〜


秋学期の集大成ともいえる期末テストがやってきました。大きな流れは中間テストと同じですが、少し違う点もあります。


まず、期末テストのおおまかな内容は下記4つです。

 

1. 単語テスト

  これまで行った単語テストの範囲240題のなかから20題の筆記テスト
2. 構文テスト

  これまで行った構文テストの範囲160題のなかから20題の吹き込みテスト
3. 復習

  英日・日英既習教材

 (「時事」として行われた授業を除く合計13)のなかから抜粋された文章の

  訳出吹き込みテスト
4. 初見

  英日・日英の各初見教材から5センテンスずつ抜粋された文章の吹き込みテスト

 

このうち4の初見テストについては、中間テストでは音声を先に1〜2回を聞かせていただき、テスト前に3分ほど準備の時間をもらってテストに臨む流れだったのですが、今回はそれがなく、一度聞いたものをその場ですぐ訳す、完全初見という形式で行われました。
また、英日のテストの音声は、本来は普段の授業で使用するような長い教材で、そのうち後半部分の5センテンスが抜粋されてテストが行われることになりました。前半部分は全員で音声を聞き、先生がどのような内容なのか音声に沿って簡単に概要を解説してくださいます。出題箇所の直前まで解説が到達したところでいよいよテスト(訳出)の開始です。

 

私の場合、初見への苦手意識と緊張との戦いでした・・・。初心者ながら通訳は“冷静さが必要な仕事”であることを痛感します。
しかし、中間テストのとき、やみくもに勉強しまくったのと違い、今回はポイントを押さえながら事前準備に取り組むことができました。単語テストや構文テストは覚えなおすのではなく思い出すように取り組み、復習テストではキーワードとなる単語をしっかり覚えて、頭の中で情報を整理し、文章を組み立てる練習をすることなど、前回と試験への姿勢を少し変えて取り組んだおかげで自分なりにこの学期で取り組んだことをありのまま出すことができました。

 

翌週は授業の最終日ということで、この日の範囲として割り当てられている単語テスト・構文テストが行われたあと、先生からひとりひとりに対してテストのフィードバックが個別に5分〜10分程度で行われました。その間対象者以外の人は、別途教材が配られ、自習の時間です。自習は、時事のときに一部だけ使われた英日教材を、前回の授業で教えていただいたスラッシュリーディングという技法を使いながら読解するというものでした。これは英語を英語のまま頭から理解するために必要なトレーニングで、通訳にも有効なトレーニングとのことです。


それぞれ自習をし、自分の面談の番になったら呼ばれるので先生の席まで行き、英日・日英に対してコメントが書かれたシートをいただいてフィードバックやアドバイスをいただきました。
私の場合、フィードバックでは、特に苦手としていた日英の訳に対して、前置詞が抜けてしまっていることを指摘され、単語だけではなく前置詞までを含めた表現、コロケーションをひとまとまりとして覚えることを提案していただきました。
全員の面談後、自習教材で授業が進められてすべての授業が終了となります。教務スタッフの方からそのあとの流れとして、成績表が後日郵送されてくることの説明がありました。成績表で進級の可否が分かることとなります。

 

丸準備科秋学期まとめ


すべての授業を終え、一学期を振り返ると・・・
準備科の通訳訓練クラスは、初見の文章の50%を訳出できること、特に話の幹を取る(大筋の訳をする)ことがゴールなので、とにかく全部できなくても訳出にトライしてみることが大事だと感じました。
それと私はもともと暗記が苦手でしたが、単語テスト・構文テストに必死に取り組むうちに苦手意識が薄れていました。この1学期は、好きなアーティストの音楽を聴くのもほぼお休みにしてとにかく必死に教材の音声を聞き、必死になって学習に取り組みました。こんなに勉強したと実感するのは久方ぶりです。

 

通訳の訓練の一歩を踏み出すことは、間違いなく英語力強化にもつながっています。通訳の訓練ということに躊躇し準備科を受講することを迷っている方がいたら、多くの方がその動機として、“英語力強化のため”に授業を受けていますし、多くの知識や情報にも触れることができる準備科をぜひ受けてみていただきたいとお勧めします。新しい自分、新しい学習方法を見つけることができると思うからです。

 

最後に、忍耐強く教えてくださった先生、応援し続けてくださったスタッフの方、このルポを読んでくださった方に心からの感謝を申し上げ、英語通訳者養成コース準備科ルポを終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

| 授業ルポ | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第10回: 佐久間公美子先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「翻訳人生の始まりはISS」

         佐久間公美子先生(英語翻訳者養成コース)

 

 

私がフランス語の通訳・翻訳者としてISSで仕事を始めたのは20代の後半でした。世の中は高度成長期で浮かれていましたが、まだPCやITの時代ではなく、今から振り返ると、どんなに忙しくても人間の身の丈にあった時間が流れていたように思います。

 

そんな時代であっても、仕事のビギナーであった私にISSがどれほどの勉強をさせてくれたことでしょう!私が所属していたのは、ISSの大阪営業所(当時)でしたが、働く人たちは東京から来た人たちが殆どで、その人たちが持つ「首都の雰囲気」に圧倒されたものです。その後、私は東京に住むようになり、再び、ISSと仕事をするようになりました。このように、私の翻訳人生の始まりはISSだったのです。

 

ISSインスティテュートで映像字幕を教え始めるようになったのは、PCが普及し、衛星放送サービスが始まった頃です。最初は、横浜校でクラスを担当しました。衛星チャンネルが始まり、映像コンテンツの字幕作成業務が増え、映像翻訳者の需要が一気に高まったために、早急に翻訳者を育てなければならなかったのです。

 

当時、横浜には映像翻訳を教える学校がISSインスティテュート以外になく、そのせいもあって優秀な生徒が集まり、全員で切磋琢磨してとても良い雰囲気で授業を進めることができました。彼らのうち何人かは、今も能力を維持するため、もしくは更に上を目指すためにクラスに在籍して訓練を続けておられます。また、映像翻訳会社に転職できた人、フリーの翻訳者になった人もいて、学校の中では小さなクラスですが、夢と希望を持った人が集まり、その夢や希望を実現させています。

 

翻訳者になるためには、英文を読む力、日本語を書く力、そこに映像字幕翻訳の場合は、映像を見て内容を理解する力とPC・字幕制作ソフトを使っての制作力が必要になりますが、その力を習得しただけではなかなかスタートできません。スターターとしての「チャンス」が必要です。運も左右します。その「チャンス」をものにするために、常に力を磨きながらしっかりアンテナを張っていることが重要です。でも、ひとりでアンテナを張るってどうするの?と言われそうですね。ぜひ、仲間作りをしたり、支えてくれる人を見つけたりして情報を受信するようにしてください。

 

今、学習中の皆さん。先は遠く、あなたからゴールはまだ見えないかもしれません。でも、ゴールまではもう半分以上近づいたと思ってください。学習を始めようと思うまでの道の長さを考えてみたことがありますか?今、目の前の課題に取り組むあなたは、気づかないうちに前に向かって歩いているのです。そのためにこそ、しっかり勉強してください。

 

知っている単語を使って、知っている構文を読んで、知っていることを書くことで「出来た!」になっていませんか?「学ぶ」とは、知らないことを学ぶということです。知らないことを学ぶというのは本当に楽しいことです。楽しいことのはずです。幼児が、「なぜ?」「どうして?」というのと同じです。学ぶことには、すぐに分かって身に付くものもありますが、何度も繰り返して練習するうちに感覚として身に付くものもあります。スポーツ選手の、あの気の遠くなるようなトレーニングを考えてください。理系であれ文系であれ、スポーツと同じ、頭も身体もトレーニングがとても大事だと、長い仕事生活の末に私は思うようになりました。

 

もうひとつ、強く感じるようになったことがあります。当たり前すぎて、つい、なおざりになりがちになっていることです。生徒さんで、英文でつまってしまう人、日本語化でつまってしまう人がいます。それは、皆さんがいつの間にか、基礎を無視して、自分の読みたいように読み、書きたいように書こうとするからです。すべての基本は基礎にあるのです。トレーニングを通して、もう一度初心に戻り、飽きることの無い興味と希望を持ち直してください。

 

これから学習を始めようと思っている皆さん。世の中はずいぶん変わりました。すべてにスピードと効率が求められるようになりました。

 

それだからこそ、学ぶときは、地に足をつけて、回り道をすることを厭わずにしっかり学んでください。本物の翻訳者になるために。

<禁無断転載>

 

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<佐久間公美子先生のプロフィール>
英日・仏日翻訳者として、映像字幕翻訳やナレーション原稿など映像関係の仕事を主に、いろいろな分野の翻訳に携わっている。アイ・エス・エス・インスティテュートでは、専門別翻訳科・映像字幕翻訳クラスを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |

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