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NHKラジオ第1放送 「ラジオ文芸館」
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
今回は果物を使った表現です。
1.My
plan didn’t go well. I felt like slipping
on a banana skin.
(私の計画はうまくいきませんでした。失敗したという感じでしたね。)
slip
on a banana skinまたはslip on a banana peelは直訳すれば「バナナの皮で滑る」ですが、転じて「失敗する」という意味で使われています。よくコメディなどでバナナの皮に足をかけるや滑って転ぶという光景がありますよね。なお、「バナナ一房」はa bunch of bananasです。
ところで「失敗」を表す珍しい単語は他にもあります。たとえばfiasco(イタリアオペラが語源)やgaffe(フランス語より)など、よく英語ニュースでも使われています。
2.This
may sound like sour grapes, but I don’t like his expensive watch.(負け惜しみに聞こえるかもしれないけれど、彼の高額な腕時計は嫌いだね。)
sour
grapesは「(入手できないことについての)負け惜しみ」という意味です。もともとイソップ寓話「すっぱい葡萄」から来ています。これはたわわに実るブドウを見つけたキツネが、飛び上がって採ろうとするもの、高すぎて届かず「どうせあのブドウは酸っぱいのさ」と負け惜しみを言うという話が元にあります。
ちなみにgo
sourまたはturn sourは「酸っぱくなる」という意味の他に、「うまくいかなくなる」という場面でも使われます。sour自体の語源はドイツ語のsauer。酢キャベツの「ザワークラウト」はSauerkrautと綴ります。
3.Unfortunately,
our new project went pear-shaped.(残念ながら私たちの新規計画はうまくいきませんでした。)
go
pear-shapedはイギリスの略式表現で、「うまくいかない」という意味です。pear-shaped自体は体型を表す言い回しで「腰回りが出っ張った」ということです。欧米では「pear=洋ナシ」であり、洋ナシの形が人間の体型を思い起こさせるからなのでしょう。最近は日本でも「洋ナシ体型」「リンゴ体型」などと言われますよね。
なお、一節によればgo pear-shapedはイギリス空軍が曲芸飛行の際、円を描こうとしたものの、いびつな形になってしまったために生まれた表現ともされています。
4.The difference of opinion was the apple of discord.(意見の相違が争いの原因でした。)
the
apple of discordは「争いの原因」という意味です。これはギリシャ神話に出てくるトロイア戦争の物語に由来します。三人の女神であるヘーラー、アテーナー、アフロディーテーが「一番美しい女神に与えられる」とされる金のリンゴを巡って争い、それがトロイア戦争に展開するという物語から来ています。
appleを使った表現は他にもあります。たとえばapple and oranges(水と油のような仲)、polish apples(ごまをする)、the apple of one’s eye(秘蔵っ子)、the apple of
Sodom(失望の種)などです。
柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。































新学期が始まって1カ月。みなさん、だいぶ慣れてきましたか?
翻訳は時間がかかるでしょう? 忙しいと、課題をこなすのも大変! 毎回、とにかく日本語(中国語)にして早く出さねば〜、と焦りがちですね。今回は、そんなあなたに、速く楽しく訳文の完成度を上げるコツをご紹介します。
やり方はとっても簡単。自分が読者に成り切って、自分という読者のために訳すのです。
その時に、この翻訳は誰が、どういう立場で、何のために使うのだろう? どういう効果を期待して読むのだろう? 内容についてどのぐらい知識を持っているのだろう? 等々、できるだけ具体的に読者像を設定します。そのためにはあらかじめ原文を読み込んでおく必要がありますが、それは通勤電車の中でもできますね。
さて、そうして想定した最初の読者たる自分は、実はけっこうレベルが高い。翻訳をやってみようという方は例外なく読むことが大好きで、優れた読み手です。その自分に向けて訳文を書く。すると、「文の後半のここが君には大事な情報だから、並列じゃなくてちょっと強調してあげようね」とか、「反対方向から言ったほうがわかりやすい?」とか自分がより満足できるように自然と工夫するようになります。少なくとも、「ちょっと変な文だけど、原文にそう書いてあるからいいか」ということは無くなります。…愛があれば。
万人に向けて話すより特定の誰かに向けて話したほうが、同じ内容でも心に届きますよね。
読者を設定すると、ただ漫然と訳すよりも、何が言いたいのか焦点が絞れ、文章全体の流れも際立つようになります。読者として読む楽しさも加わります。
時間も頭も使う翻訳は、正直、負担もかなりかかります。でも、苦労すればするほど、確実にうまくなります。理解し表現するという二重の楽しさもやればやるほど味わい深くなります。そして、翻訳をしている時間、勉強をしている時間は、仕事のためでも家族のためでもない、自分のためだけに使う時間です。それはとても貴重なこと。その時間がより実りあるものになりますよう、私も気を引き締めて努めたいと思います。キリッ。みなさんも最後の課題提出まで、がんばって下さいね!

GWいかがお過ごしでしょうか?この間まで肌寒い日があったのに
になるようです。お布団を干してふかふかに
と今からわくわくしています。さて本日は、ISS派遣サイトでの連載コラムのご紹介です。
相田先生はプロ通訳になりたての新人の時期における勉強法について
<立花直子先生のプロフィール>
小学校入学までをドイツ、中学・高校をアメリカで過ごす。立教大学英米文学科を卒業。99年アイ・エス・エス・インスティテュート基礎科2入学。在学中より外資系生保、銀行等で社内通訳・翻訳者として10年以上の経験を積む。同時通訳科を経て、現在は金融、IT、経営、スポーツ、原子力等の分野で活躍。2008年より英語通訳入門科担当。・仕事や家庭と勉強(通訳訓練)をうまく両立させながら、継続して学習するコツはありますか。
授業の日だけ、あるいは授業前夜に集中的に勉強をするだけではなく、毎日何かしら勉強をする癖をつけてください。私たちには平等に1日24時間が与えられています。それをどれだけ有効に使うかは、自分自身の工夫次第です。通勤電車の中で(周りの乗客の迷惑にならない程度に)こっそりと、あるいは食事の支度をしながら、もしくはお風呂の中でシャドーイングをすることもできるはずです。また、常日頃から多くのことに関心を持ち、日本語の新聞はもちろんのこと、英字新聞にも目を通すことで、視野が広がり、通訳訓練等で使用される教材の理解が深まることでしょう。
・はじめての通訳業務はどのような内容でしたか。また仕事を終えてどのような感想をもたれましたか。
学生時代に国内で開催された国際大会のスタッフとしてアルバイトをしたことがきっかけでした。思いがけず案内されたのは記者会見場で、世界ランク1位の海外選手の隣に通訳として座らされたのです。自分が通訳をすることは想定していなかったので、無理!と驚いているうちに記者会見は始まってしまいました。司会者が、試合直後の選手に「お疲れ様でした」と呼びかけました。選手もベテラン記者も通訳を待っています。驚きと緊張も加わり、とても日本的なねぎらいの言葉に相当する英語が浮かばず、第一声からどう訳したら適切か悩んだ記憶が今でも残っています。
通訳することの難しさを痛感したデビューでした。とても苦く悔しい経験でしたが、だからこそ頼られるきちんとした通訳ができるようになりたいと強く思いました。自己流では十分なスキルが身に付かないと思い、ISSの無料公開レッスンに参加して、のちに入学を決めました。
・授業をしていて先生ご自身が一番やりがいを感じられるのは、どのような時ですか。
授業で扱う教材の内容はスピーチ、環境問題、経済、国際関係、医療など多岐にわたります。それまで知らなかった分野にも触れることで、新たに興味を広げていただければと思います。また、一つ一つの課題に丁寧に取り組み、授業で学んだ表現やスキルを各自のお仕事や日常で活かして活躍している様子をうかがった時、お力になれたとうれしく思います。授業で扱った教材を、各自で復習を重ね、推敲することで発話の主旨を正確に理解する力と表現の幅も広がります。
・通訳者になってよかったと思うことは何ですか。
通訳者として、非常に多様な出会いがあることです。アスリートから企業のトップ、政治家やノーベル賞受賞者など、いずれもそれぞれの分野でご活躍している方に接することができ、通訳者として信頼していただけたときはこの仕事を誇りに思います。社内通訳者としても、営業から商品開発やITまで社内の多くの部門の業務に通訳者として携わり、「社長でも一つの企業の中でこれほど多くの機能を俯瞰することはないだろう」と言われたこともあります。多くの出会いを通して、新たな関心分野が開拓できる可能性もありますし、向上心も掻き立てられます。


通訳トレーニングって具体的にどういうことをするの?
同時通訳の人はブースに入っているみたいだけれど、あのブースの中って
通訳になるための勉強をしているけれど、まだ同時通訳ブースは体験したことない…
最近通訳学習のモチベーションが下がっているのでアップさせたい…
受講生の方向けのイベントは別途企画中です)
通訳になるつもりはないけれど、通訳訓練のシャドウイングには興味ある…
日本国内で英語スピーキング力をアップさせる方法ってないのかなあ…
もご用意しています!もちろん参加無料です
大人の社会見学: なりきり同時通訳
無料体験レッスン概要


