通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

ISSスクールブログ

アイ・エス・エス・インスティテュートが運営しています。


授業体験レポートふりかえり:2019年[春期] レギュラーコース

2019年春期の授業レポートも、大好評のうちに最終回を迎えました。

英語翻訳者養成コース「ビジネス英訳科・基礎科」インターネットクラスをレポートしてくださったMIさんは、授業のポイントを分かりやすくまとめてくださいました。授業最終回には通学クラスにも参加して様子を伝えていただきました。

中国語通訳者養成コース「基礎科2」クラスをレポートしてくださったIさんは、進級後のレベルの差に苦しみながらも地道な努力を重ね、後半で力がついてきた様子を丁寧にレポートしてくださいました。

 

英語編と中国語編を隔週更新で紹介してきましたが、もう一度ふりかえって読んでいただくとまた新たな発見があるはずです。皆さまが再読しやすいように、Indexを作成しました。再読の際にご活用ください。ご担当いただいたMIさん、Iさん、本当にありがとうございました!

丸授業体験レポート 2019春 英語編Index

第1回「『〜によると』の『〜』は主語になる」

第2回「長い文章は、切って訳す」

第3回「数えられない名詞は、数えられるようにする」

第4回「リストに重複の単語があれば、くくる」

第5回「能動態で訳す」

第6回「荒れた文章にも、ブラッシュアップされた文章にも要注意」

第7回「Customerも、Passengerも、Guestも、Clientも、みんな『客』」

最終回「本当に必要な動詞だけ訳す」

 


丸授業体験レポート 2019春 中国語編Index
第1回「今日から2年生」

第2回「成長痛」

第3回「日本語を鍛える」

第4回「幅広く中国語を学ぶ」

第5回「中間試験その1」

第6回「中間試験その2」

第7回「聞き手を意識すること」

第8回「一に予習、二に予習、三四も予習で五に予習」

最終回「成長痛はとてもきもちいい」

 

 

| 授業体験レポート | 09:00 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「<金融・IR翻訳>専門分野を知り、プロ翻訳者への第一歩を踏み出す」

 

9月4日、アイ・エス・エス・インスティテュート東京校にて実施いたしました特別セミナー「<金融・IR翻訳>専門分野を知り、プロ翻訳者への第一歩を踏み出す」。たくさんの方にご参加いただき、大変ありがとうございました。

 

今回のセミナーでは、グループ会社で日本最大の翻訳会社である株式会社翻訳センターで品質管理業務に携わる担当者より、翻訳市場の現状をお知らせするとともに、翻訳者を取り巻く環境の変化や、これから翻訳者をめざす皆さまへのメッセージをお伝えしました。セミナーの一部を抜粋してご紹介します。


「これからの翻訳者は、ツールとの共存が求められます」

 

最初に登壇した、品質管理推進部部長からは、分野別に翻訳業務の需要と供給についてお知らせしました。需要は引き続き増加を続けている一方で、供給が追い付いておらず、特に日→英翻訳者は不足しているとのことでした。


また、これまでと大きく変わっていることとして挙げられたのが、各分野とも翻訳支援ツール使用案件数の増加でした。翻訳センターでもツールの使用割合が高くなっており、その結果は、翻訳者採用の選定基準にも反映され、訳文の品質とともに、ツールへの対応力も選考の際に重要視するポイントとなっているとのことです。

 

続いて、金融法務営業部の品質管理責任者から、同部門の現状についてお話いただきました。同部門では金融や法務以外にもいろいろな分野・種類の翻訳業務を扱いますが、安定して発注があるのは、やはり「契約書」「IR文書」。特にIR関連の文書は、情報開示の義務化により、市場規模が2倍となる予測もあり、狙い目の分野とのことです。

 

「翻訳者トライアル」では「対応力」が合否の分かれ目に

次は、プロ翻訳者をめざす方の関心が高い「翻訳者トライアル」における「翻訳力」と「対応力」についてお話いただきました。

 

分量の少ないトライアルにおいて、誤訳やケアレスミスは致命的であること、また、正確な調査、表記ルールや訳出指示を必ず守ることなどが伝えられました。


「丁寧な見直しでミスは解消できるので、提出前にもう一度確認することをおすすめします。通常、翻訳会社が行っているトライアルは1度受験すると、一定期間(翻訳センターは1年間)が経過しないと再受験ができません。受験機会を大切にしてください。」

 

そして、翻訳力とともに評価の対象とされているのが対応力


「トライアルにも関わらず課題文に対する質問が多かったり、訳文に対するコメントが長かったりしますと、調査力や専門知識について評価を高くできません。PCリテラシーも重要で、すぐに何でも問い合わせるのではなく、まずは自分で調べてみることを心がけてください。」

 

「今、求められる翻訳者像」

 

最後に、「今、求められる翻訳者像」をお伝えいただきました。

 

●新しい技術に前向きな人
「翻訳支援ツール」や「機械翻訳ソフト」、「ポストエディット」といった、新しい技術や業務形態に柔軟に対応できる方には、今後お仕事のチャンスが増えるでしょう。翻訳者の役割が変わってきており、その変化に対応することがお仕事の獲得につながります。

 

●参考資料の確認や調査を怠らない人
翻訳会社やクライアントから提供される参考資料(用語集やスタイルガイドなど)を細かく確認、調査することで、専門外のお仕事を依頼されてもバックグラウンドをカバーできます。

 

●スピード感のある人
翻訳支援ツールや機械翻訳ソフトの使用機会が増え、以前に比べ、作業スピードが短縮化されています。こうした変化を意識してお仕事に携わってくださる方に依頼が増えています。

 

●翻訳訓練の経験がある人
スクールでの翻訳訓練の経験は、翻訳の基礎知識をお持ちであることと認識しています。上記のように、調査力を高めることにより、バックグラウンドをカバーできるので、翻訳会社としても、成長を期待できます。

 

翻訳者の役割は大きく変化していますが、状況を理解して柔軟に対応することで、お仕事を依頼され続ける翻訳者になれるのです。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートは、これからも、翻訳者をめざす皆さまをサポートし続けます。

 

 

------------------------------------------------------------------

 

四葉のクローバー2019年[秋期]10月開講コースの詳細情報・お申込みはこちら

・英語翻訳者養成コースの詳細はこちら
・無料体験レッスンの日程・お申込みはこちら
・レベルチェックテストのお申込みはこちら

 

四葉のクローバー小林久美子先生による「専門別翻訳科・金融IR翻訳」クラスの体験レッスン動画をご視聴いただけます。クラスの受講をご検討いただく際に、ぜひご確認ください。

 

動画配信中「金融・IR翻訳クラス体験レッスン」はこちら

 

------------------------------------------------------------------

 

| イベントアルバム | 09:00 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「AI時代の今、翻訳者をめざす方に知っておいてほしいこと」

 

9月6日(金)、東京校にて、英語翻訳者養成コース特別セミナー「AI時代の今、翻訳者をめざす方に知っておいてほしいこと」を開催いたしました。

 

講師は西山耕司先生。主に日英翻訳を専門に、長年にわたって社内通訳・翻訳を経験され、現在は機械翻訳業界の第一線で活躍されています。当校では上級者向けのクラス、「総合翻訳科・本科」と「ビジネス英訳科・本科」において英訳の指導をご担当されています。


今回のセミナーでは、機械翻訳のお話を中心に、これからの時代にプロ翻訳者に求められるスキルとマインドについてお話しいただきました。

 

●機械翻訳の現状
AI技術の進化により、機械翻訳の精度は飛躍的に向上しています。一番の特徴は、「機械がデータを蓄積して学習していく」ということです。今や開発者にもどんな訳文が出てくるか予想がつかないほど、AIの進化が進んでいるようです。

 

どれくらいの訳出精度なのか、医薬、法務、金融、会社規約、ビジネスメール、広告コピーなど、いくつか実際の対訳例をご紹介いただきました。口語調のビジネスメールや広告コピーは苦手なようですが、かためのビジネス文書に関してはかなりの精度です。

 

その理由はAIを活用した自動翻訳の仕組みにあります。機械翻訳では、用語集や過去の対訳データを蓄積し、使用頻度の高い対訳を瞬時に検索、参照することで訳出を行っています。専門分野別データベースを構成することも可能です。同じ単語でも専門分野ごとに適切な訳語が異なりますが、機械翻訳にかける際に、「金融」、「特許」など分野を選択すれば、より精度の高い対訳を提示してくれます。つまり、機械翻訳は専門用語や定訳、定番の言い回しに強いと言えます。

 

訳出のもとになる参照データによって結果が変わってくるので、企業ごとにカスタマイズもできます。社内文書の過去の対訳データを取り込めば、オリジナルのデータベースが構成され、企業がよく使う表現をAIが学習し、使えば使うほど、より精度の高い適切な訳出ができるようになります
さらに、短い文書であれば数秒で、長い文書でも数分でできてしまうという驚異のスピードを誇ります。機械翻訳の最大のメリットはこの圧倒的なスピードにあります

 

それだけ聞くと、「やはり、人間の翻訳者は勝ち目がないのでは? AIに翻訳の仕事を奪われてしまうのでは?」と不安になると思いますが、実は全くそんなことはありません。

 

●機械翻訳の弱み
機械翻訳は、ただひたすら、1センテンスごとに置き換えていく作業の積み重ねになります。なので、改行などで一文が割れてしまうと、おかしな訳になってしまうエラーが生じます。また、用語集や過去の対訳データからデータをひっぱってきて機械的に置き換えてしまうので、文脈にそぐ合わない訳語をあてはめてしまうことも多々あります。
なので、狙い通りの訳出をさせるためには、まず原文をチェックし、機械翻訳にかけやすい状態に修正する必要があります。場合によっては、原文のリライトも必要になります。これを「プリエディット」と言います。また、機械翻訳された訳文をチェックし、誤訳の修正や読みやすいように編集をかける「ポストエディット」も必須です。最後には必ず、人間の目で原文と訳文を照らし合わせてチェックをする必要があります。

 

ただ原文をコピペするだけで簡単に機械翻訳できると誤解されている方が多いと思いますが、実は実用レベルの精度の高い機械翻訳には、人間の手による適切な運用管理が不可欠なのです。どんなに性能の高いAIでも、でたらめに対訳データを入れてしまうと、精度の低い訳出になってしまいます。入れていいデータの判断や、適切な操作には正しい知識が求められます。

 

そして、当然のことですが、機械には「意思」がありません。「前後の文脈を見て文章の意図を汲む」と言った高度な読解や、「読み手に響くメッセージを打ち出す」といった表現の工夫はできません。そのため、いわゆる「意訳」ができないので、広告コピーのようなマーケティング翻訳などは苦手です。「意思を持って相手に刺さるような文章を書けるのは人間だけ」という西山先生の言葉が印象的でした。

 

今のところ、クリエイティヴライティング、またはそれに準じる翻訳作業に関しては、まだまだ人間がやらないといけないというのが現状のようです。

 

 

●ローエンド案件とハイエンド案件
今後は、以下のような住み分けが進んでいくだろうと予想されています。

 

ローエンド案件(読むための翻訳→機械翻訳で完結可)
ハイエンド案件(書くための翻訳→機械翻訳+ポストエディットまたはフル人力で刺さる文章に)

 

ローエンド案件とは訳出の精度が高くなくてもよい、というような案件です。たとえば、英語ができる研究者が、英語の参考資料を読む時間を短縮するために、ざっくり日本語訳してほしいときなどです。もし誤訳があっても、専門知識があるので何のことか見当がつきますし、気になるところだけ原文を確認すれば済みます。

 

対照的に、ハイエンド案件の場合は、訳文だけで読者に正確に伝える、精度の高さが求められる案件です。たとえば書類審査を通すために説得力を持たせたい文書や、読み手に購買意欲をわかせるための広告文書などです。このような案件は今後もずっと人間の力が必要とされます。入念なポストエディットを行うか、または最初から機械翻訳を使わずに人力で翻訳を行って、精度の高い訳文に仕上げます。

 

●今後、翻訳者に求められるスキル
今後は、翻訳者にハイエンド案件に対応できる実力が求められるのは確実です。
つまり、質の高い翻訳スキルまたは質の高いポストエディットのスキルです。できれば、両方のスキルを持ち合わせて、案件によって柔軟に対応できることが理想です。

 

海外では機械翻訳の台頭にともない、ポストエディターの需要が爆発的に高まっているので、日本でもその動きがくるだろうと予想されています。
先に述べたとおり、機械翻訳を正しく使いこなすためには、機械翻訳の仕組みを理解し、かつソース言語とターゲット言語に精通した人間が必要です。
その特性から、今まで英語ネイティブが行っていた英訳チェックも、バイリンガルの日本人が行うように変わってきています。機械翻訳によって非英語ネイティブにも英訳・英訳チェックのチャンスが拡大しているのです。

 

西山先生は、「これからはAIを育てる人材が求められる」とお話しされていましたが、良質な対訳を見極められる、機械翻訳を自在に使いこなせるだけの高度なスキルを持った方は、今後も仕事の需要は高いでしょう。

 

プロ翻訳者の中には機械翻訳を上手く使いこなして仕事をしている方も多いようです。機械翻訳は翻訳者にとってのライバルではなく、実は強力なサポートツールなのです。
今後、翻訳者には機械翻訳と仲良く共存していく姿勢が求められます。

 

また、翻訳の仕事だけで考えず、機械翻訳が浸透することで英語ネイティブと非英語ネイティブのハンディキャップがなくなり、世界中の人が母国語で好きなことを掘り下げられる世の中になる、その動きに自分が勉強したことを活かして貢献できる、そうした広い視野で考えてほしいというお話もありました。
時代の変化に対応できる柔軟性やポジティブなマインドもとても大切です。

 

●おわりに
機械翻訳の現状と今後翻訳者に求められるスキル、学習アドバイスについて、実体験を盛り込んでお話しいただきました。
「一番大切なことは、時代の変化を受け入れ、好きなことをやり抜くこと」という力強いメッセージに励まされた方も多いのではないのでしょうか。また、「機械翻訳がどれだけ浸透しても、英語の勉強は必ず役に立つ。怖がっている暇があったら、勉強して実力を磨くこと」という叱咤激励もありました。
これから翻訳者をめざす皆さまには、先生のメッセージを思い出して、ぜひ勉強を続けていただければと思います。
お忙しい中、特別セミナーにご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。
今回のお話が、皆さまの参考になりましたら幸いです。

 

 

------------------------------------------------------------------

四葉のクローバー2019年[秋期]10月開講コースの詳細情報・お申し込みはこちら

・英語翻訳者養成コースの詳細はこちら
・無料体験レッスンの日程・お申し込みはこちら
・レベルチェックテストのお申し込みはこちら

------------------------------------------------------------------

 

| イベントアルバム | 09:00 |
英語通訳コース特別セミナーレポート 「現役通訳者に聞く、30〜40代の過ごし方」

 

2019年秋、英語通訳者養成コースの特別セミナーでは、通訳・翻訳の現場で第一線で活躍されている西山より子先生にお話を伺いました。

 

通訳・翻訳に関わるようになったきっかけ、仕事と子育て、勉強との両立、忙しい中での時間管理術から実践されていた自己学習法まで様々なお話をお伺いすることができましたので、その一部をセミナーで出てきたキーワードと共にご紹介します。

 

●20代、翻訳からのスタート
大学卒業後、電機メーカーの海外営業に配属になり、様々な業務の中でも取引先の外国人のアテンド通訳やEメールの翻訳にやりがいを感じ始めたそうです。それから本格的に勉強したいという気持ちが非常に大きくなり、電機メーカーを3年半で退職し、本格的に翻訳の勉強をスタートしました。


ISSで翻訳コースを週1回受講しながら、出勤前に勉強、退社後にも近くのカフェなどで1時間程度、毎日勉強する時間を確保していたそうです。しかし先生曰く、その時を振り返ると勉強する楽しさは味わっていたが、それに満足していた。なんとも生ぬるい感じでプロになる覚悟などなかったとのこと。

 

●2つのきっかけ
ふわふわと勉強していた状況が続いていた、そんな中で、二つの出来事が先生をプロの道へと大きく導いていきました。

 

1. 人生は戦い
先生にとっての大きな事件は2001年に発生したアメリカ同時多発テロ(9.11)でした。まるで人生がひっくり返るような、とてもショッキングな出来事で、自分がいかに生ぬるい中で生きてきたか、人生は戦わなければいけない、と思うきっかけになったそうです。すべての事において全力で取り組むようになったきっかけになったと、当時を振り返ってお話されていました。

 

2. 恩師との出会い
なんとなく壁にぶち当たり伸び悩みを感じていた時、ISSの翻訳コースで「プロの翻訳・通訳者を目指すための基礎講座」というクラスを受講。その講座を担当していた相田倫千先生に英語力を伸ばすための様々な勉強法を学び、基礎力を徹底的に鍛えたそうです。


そこで先生が実行したのは「英字新聞を毎日読むこと」。a、an、theなどの冠詞に〇をつけることを5年間続けることで、冠詞の使い方を体が自然に覚えるようになるなど、目からウロコの内容で、現在の土台がここで作られました。

 

通訳クラスの講師も担当していた相田先生からは、翻訳だけでなく通訳訓練も勧められたそうです。派遣での仕事が翻訳だけでなく、アメリカへの出張など通訳の仕事も次第に増え、通訳訓練の必要性を感じたのもこの時期だったそうです。

 

当時の勉強法もお話されていたので、少しご紹介しておきます。

 

月曜:英字新聞を読む
火曜:文法書を読む
水曜:気に入った英字新聞の記事を切り抜き英日訳に挑戦
木曜:日本語の新聞記事(天声人語)を切り抜き日英訳に挑戦
金曜:1週間で勉強した単語を別途リストにしてMy単語帳を作成する

 

これらの勉強を3年間半続けることで、様々な分野での興味や知識も広がっていったそうです。飽きずに続けられる勉強法として、ぜひ参考になさってみてください。

 

●30代から通訳訓練のスタート
派遣の仕事を辞めた後、知人の紹介で翻訳会社のコーディネーターとして働くこととなった西山先生。この時からISSで通訳訓練を本格的にスタートしました。


翻訳コーディネーターの仕事は業界の動向だけでなく、どういった人間がプロとして求められるのかを学ぶことができる貴重な機会だったそうです。ただ、2年間働いていくうちに、残業なども多く、派遣時代のように学習時間が取れず、通訳訓練の予習・復習ができない状況にジレンマを感じていた先生は、ついにある決断をすることになりました。当時勤めていた会社の社長に相談し、今度は「フリー」になることを勧められ、実際に行動に移すことになります。

 

ちなみにコーディネーター時代は昼休みに勉強を、そして通勤時間を利用して電車の中でマスクをしながらシャドーイングを欠かさなかったとのことです。なんとか時間を捻出して、諦めずに細々とでもトレーニングをしていたことは決して無駄ではないんだなと思いました。

 

aaa.jpg


●40代、フリーランスになってから
こうして社長の後押しもあり、晴れてフリーランスになった西山先生ですが、これですべて安泰という訳ではなかったようです。
翻訳を軸に仕事をされていたそうですが、翻訳に取り組む際には何度も繰り返し見直して納品をするため、朝から晩までずっと仕事に没頭してしまい、人間的な生活を送れていなかったそうです。翻訳の仕事は何度も丁寧に繰り返し自分の訳が本当にこれで良いかチェックする、それが正しいやり方だと思い込んでいたといいます。

 

●基本は一発勝負
そこで先生は仕事のやり方を見直すことになるのですが、効率良く仕事をするために「基本は一発で勝負する」やり方にシフトしたそうです。そのことで無駄がなくなり、仕事の効率化に成功、人間らしい生活を取り戻すことができたそうです。それだけでなく、仕事内容のクオリティも格段に向上したとのこと。

 

●授業でも本番だと思うこと
そして通訳訓練などの授業でもそれを痛感した出来事があったそうです。それは先生がプロ養成3レベルの受講生だった頃、その1つ上の同時通訳科に進級できず、何度も再履修をしていた時でした。「基本は一発勝負」、そして「授業だからといって力半分では伸びない、プロにはなれない」と奮起し、授業1回1回も「すべて仕事」と準備から真剣勝負で取り組み、どんなことを聞かれても答えられるように、予習もしっかりと取り組んだそうです。それまでの心持ちから、新たに「基本は一発勝負」の気持ちに切り替えて成果が出て、なんと念願の同時通訳科に進級できたそうです。こうして同時通訳科で猛勉強し、翻訳だけでなく、通訳のフィールドにもさらに活躍の場を広げていかれました。

 

●自分の時間を把握すること
結婚、そして出産も一つの大きな転機だったと西山先生。子育ては予期せぬことも多く夜中に起きたり、朝早かったり、これまで以上に時間の管理が厳しくなり、どうにもならず勉強する環境ではなくなったそうです。そんな中、勝間和代さんの本を読み漁って得たヒントが「自分の時間を把握すること」でした。自分が何にどのくらい時間をかけているのか分単位で分析、そして隙間時間を利用しながら、少しずつ勉強の時間を確保していったそうです。例えば「歯を磨きながらメールチェック」「掃除をしながらシャドーイング」など勉強しながら家事もこなすことへシフトしていきました。そして勉強をする時間がない分、今度は時間の合間を見て引き受けていた通訳と翻訳の案件を、その仕事自体を勉強だと思うようにして取り組んだそうです。そのことで1つ1つの仕事を丁寧に準備し、取り組むことができたそうです。


●集中力をコントロールする
多忙で限られた勉強時間の中で、もう一歩勉強の質を高めるためにしたのが「集中力をコントロールすること」でした。人間の集中力は15分で切れてしまうと何かの本で読んでからは、15分ごとに勉強内容を変えたそうです。具体例としては以下の通りです。

 

・原稿を読む
・リサーチをする
・下訳をする

 

などを15分ごとに行い、勉強や仕事内容の質を落とさない努力をされたそうです。

 

●精読のすすめ
この時期、基礎力を強化するための「精読」を欠かさなかったそうです。
通訳で必要な即応力を強化するには正しいリスニングが重要な要素ですが、単語を聞き取るだけの「リスニング」と違い、本当の意味で咄嗟の理解力を高める「リスニング・コンプリヘンション」が重要と感じた先生は、精読することで文一つ一つを分析しそこで英語構文の構造を理解し文法、単語力なども強化しつつコンプリヘンション力を高めていかれたそうです。

 

ご自身の経験談の後には質問タイムを設け、そこでも参加者から多くの質問が途切れることなく出てきました。

 

現在は子育て、家庭とお仕事で相変わらず多忙な日々を過ごされていらっしゃいますが、自分なりの時間の活用法をみつけ、それに合った方法を考え、実行し生活スタイルにあった形で勉強を継続させようとする姿勢は、本当に素晴らしく頭が下がります。紆余曲折があったからこそ、多くの経験からのお話はきっと多くの方に参考になったのではと感じました。そして是非この話を参考に、それぞれに合った形で、これからの学習やモチベーション維持に生かしていただければ幸いです。

 

西山先生、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

------------------------------------------------------------------

 

四葉のクローバー2019年[秋期]10月開講コースの詳細情報・お申し込みはこちら

・英語通訳者養成コースの詳細はこちら
・無料体験レッスンの日程・お申し込みはこちら
・レベルチェックテストのお申し込みはこちら

 

------------------------------------------------------------------

 

| イベントアルバム | 16:39 |
中国語通訳コース特別セミナーレポート「通訳訓練法 パラフレーズの活用」

 

9月7日、多くの方にご参加いただき「通訳訓練法 パラフレーズの活用」というテーマでセミナーを開催しました。
講師は現役通訳者で、中国語通訳者養成コース通訳科1クラス担当の徳久圭先生です。
当日は様々なお話がありましたが、その一部をご紹介いたします。

-------------------------------------------------------------------

 

まず、「パラフレーズ」について説明がありました。

 

 パラ フレーズ
(並行)(句)

 

ある言葉を、意味を変えずにほかの言葉に言い換えること。単語単位で言い換えることもあれば、フレーズ、文、一つの発言の趣旨を言い換えることもあります。

 

例えば「I love Japanese eggplant very much.」という原文があったとして、イメージ、概念は浮かぶが、そのものを言えない時、訳語が分からない時、通訳者は「分かりません」と言うことはできません。

 

この場合、「私は野菜が大好きです(これが訳せないことはありえないと思いますが、あくまで例として)」と言い換えてみます。「ナス」という言葉をあきらめて「野菜」と言い切ってしまうのです。(逆に、緊急避難的に言い換えることばかり練習してよいのか、という否定的な意見もあります。)

 

言葉そのものが出てこない時は、上位概念に置き換えると聞いたことがあります。

 

次に、例えば「早上好!」をどう訳しますか?

 

おはようございます
おはよう
お疲れ様

 

シチュエーション、時間帯、立場の違い、によっても訳は異なります。色々な表現ができるようにしておきましょう。

 

次に差別用語・放送禁止用語の言い換えについて説明がありました。前に使われていた言葉でも、今は言い方が変わっている場合もあります。

 

スチュワーデス → フライトアテンダント
カメラマン → フォトグラファー
裏日本 → 日本海側
盲人 → 視覚障碍者

 

一通りの説明が終わった後、参加者の皆さんと一緒に言い換え練習を行いました。
中国語の「傾盆大雨」を色々な日本語で言いかえてみます。

 

大雨
土砂降り
豪雨
激しい雨
ザーザー降り
バケツをひっくり返したような雨
大粒の雨
車軸を流したような雨
篠突く雨
スコール
驟雨
暴風雨

 

かなりの言い換えが可能ですね。

次に「お断りします」を言い換える練習です。

 

遠慮します
見送らせてください
ごめんなさい
検討させてください
上司と相談します
持ち帰らせてください
後日改めてご相談させてください

 

こちらも色々な言い回しがありますね。日本語的な婉曲な表現がたくさん出ました。

 

 

言葉を豊かにするためには、ネット版でも紙版でもよいのですが、類語辞典(シソーラス)が座右にあると便利だと思います。


一つの言葉について、たくさんのパラフレーズが出ています。日本語、中国語の両方で普段から色々な言い方を自分の中に増やしていき、表現力を豊かにしておきましょう

 

最後にパラフレーズにも関係があるということで、3分間の中国語ニュースを1分間で要約するサマライズの練習をして、セミナーは終了しました。

 

参加者の皆さんからは次のような声が寄せられました。

 

・非常に面白かったです。
・もっと時間を延ばしてほしかった。
・いままで聞いたことがない内容がたくさんあり、とても勉強になった。

 

セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。次回もご期待ください!

 

-------------------------------------------------------------

 

四葉のクローバー2019年[秋期]10月開講コースの詳細情報・お申し込みはこちら

・中国語通訳者養成コースの詳細はこちら
・無料体験レッスンの日程・お申し込みはこちら
・レベルチェックテストのお申し込みはこちら

 

-------------------------------------------------------------

 

| イベントアルバム | 13:57 |
ISS人材サービスサイトでの通訳コラム/翻訳コラム [2019年]第9回を掲載

 

(株)アイ・エス・エスの人材サービスWEBサイトの通訳者・翻訳者コラム連載では、2019年1月より現役通訳者の加藤早和子先生、そして、現役翻訳者の津村建一郎先生が担当。加藤先生・津村先生ともに当校で講師を担当してくださっています。

 

通訳者・翻訳者をめざされている方、すでに通訳者・翻訳者として活躍されている方にも、役立つ情報がたくさん詰まったコラムです。最後までどうぞお楽しみください!

 

 

丸加藤早和子先生のコラム『いつもPresent Progressive』
  第9回:『専門分野 

 

丸津村建一郎先生のコラム『Every cloud has a silver lining』
 第9回:『andとorの訳し方

 

 

| ISS人材サービスサイトコラム | 09:17 |
ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 第39回:津村建一郎先生(英語翻訳)

library.png

先生方のおすすめする本が集まったISSライブラリー
プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師に、「人生のターニングポイントとなった本」「通訳者・翻訳者として必要な知識を身につけるために一度は読んでほしい本」「癒しや気分転換になる本」「通訳・翻訳・語学力強化のために役立つ参考書」等を、エピソードを交えてご紹介いただきます。
-------------------------------------------------------------------

今月の一冊は、英語翻訳者養成コース講師、津村建一郎先生ご紹介の「はたらく細胞」(清水茜著, 講談社, 2015年)です。

-------------------------------------------------------------------

 

今回は、異色のアニメコミック「はたらく細胞」です。
タイトルから解ります様に、人体の血液細胞(赤血球、白血球、血小板・・・)などが擬人化されたマンガです。

 

ただし、マンガと言ってあなどるなかれ! その内容はかなり本格的で、特に白血球(T細胞、B細胞、マクロファージ、好中球、樹状細胞・・・)の働きは医学的にもかなり正確に表現されています。

 

このコミックは、月刊少年シリウスに連載されていたものを単行本にしたもので、シリウスではいまだに連載が続いているそうです。

 

最近のメディカル翻訳のお仕事では、iPS細胞や再生医療等が多くなり、これらの翻訳やライティングを行う際に避けて通れないのが「免疫」です。
大学医学部での「免疫」の教科書は、A4版の分厚いものが4〜5冊はあろうかという、極めて込み入った難解な分野ですが、この「はたらく細胞」では、白血球を中心とした免疫の機能をアニメで要領よくまとめていますので、面白く読み進む内に免疫の構造が理解出来るという優れものです。

 

主な登場人物(細胞)は以下のとおりで、登場人物には名前がない代わりに、細胞名+識別番号で表現されています。
変な固有の名前が付いていないお陰で、細胞名とその細胞の働きが自然に結びついてきます。

 

また、細菌やウイルスも擬人化されていて、体内の平和を脅かすモンスターとして登場します。

 

https://hataraku-saibou.com/character/

 

以前に、アニメも放映されていたらしく、声優(CV)さんはそうそうたるメンバーなんだそうです。
現在アニメの放映は終了していますが、近々第2部が放映開始になるとか・・・

 

また、PV(プロモーション・ビデオ)がありますので、そちらを参照されるのも良いかと思います。

https://hataraku-saibou.com/movie/

https://youtu.be/etPHza6sWoQ

 

アニメでは、身体の中の様々な細胞とその働きが、擬人化された人物とその職業(技能)で表現されています。例えば・・・

 

赤血球を代表している「赤血球ちゃん」は赤血球らしく赤い服装で、酸素や栄養素を運んで、老廃物を回収する配達員キャラクターの女の子です。

白血球(好中球)を代表している「白血球くん」は体内の平和を維持する警備員としてホワイトを基調としたイケメンで描かれています。ただし、侵入してきたモンスター(病原菌などの外敵)と戦う場面では携帯しているタガーナイフを振り回して、かなりブラディなシーンで表現されています。
ただし、白血球が細菌などを捕食して、粉々に分解することは確かですし、返り討ちに合う白血球も少なくないので、体内で実際に血なまぐさい戦闘が繰り広げられているのも事実です。

 

個人的には血小板ちゃんが可愛くて気に入っています。
 

https://hataraku-saibou.com/story/?story=2

 

血小板ちゃんの画でお解りのように、出演者の細胞は種類別に同じ様な服装をしていますが、顔や仕草は微妙に違っていて、個性があります。

 

侵入してくる病原体としては、肺炎球菌、ブドウ球菌、緑膿菌、ピロリ菌、インフルエンザウイルス、ムンプスウイルスなど、さらにはスギ花粉やがん細胞なども登場します。また、善玉菌の乳酸菌や日和見菌のバクテロイデス菌なども出てきます。これらの役どころの作用や振舞もかなり正確に表現されています。

 

一般的な細胞としては、消化管細胞や汗腺細胞、神経細胞、色素細胞、造血幹細胞なども登場しますので、これらの細胞や組織と免疫の関係等も楽しみながら理解出来ます。

 

=== 公式サイトの紹介文の一部 ===
”ここは人間の身体の中。酸素や二酸化炭素を運搬していた赤血球は、ある日、体外から侵入した肺炎球菌に襲われ、白血球(好中球)に助けられる。
体という世界を守るため、逃げた肺炎球菌を追う白血球(好中球)。
だが敵は意外な場所に隠れていて──。”

https://hataraku-saibou.com/story/?story=1

======================

 

まさに、こんな感じで、読み出すと止められなくなる恐れ(中毒・依存性)がありますので、取り扱いには注意してください。

 

 

-------------------------------------------------------------------

津村 建一郎(つむら けんいちろう)
東京理科大学工学部修士課程修了(経営工学修士)後、およそ30年にわたり外資系製薬メーカーにて新薬の臨床開発業務(統計解析を含む)に携わる。2009年にフリーランスとして独立し、医薬翻訳業務や、Medical writing(治験関連、承認申請関連、医学論文、WEB記事等)、翻訳スクール講師、医薬品開発に関するコンサルタント等の実務経験を多数有する。アイ・エス・エス・インスティテュートでは医薬翻訳クラスを担当。

津村建一郎先生のブログ https://translator-patner.com/

-------------------------------------------------------------------

 

 

| ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 | 09:00 |
中国語翻訳コース特別セミナーレポート「直訳か意訳か?場面に応じた訳し分けの方法」

 

9月1日、多くの方にご参加いただき、特別セミナー「直訳か意訳か?場面に合った訳し分けの方法」を開催しました。
講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科2担当でもある椙田雅美先生です。

セミナー内容を要約してレポートします。

------------------------------------------------------------------

 

まずは、タイトルについての説明からスタートしました。

 

講演タイトル前半の「直訳か意訳か」というのは皆さんからよくある質問です。

後半の「場面に合った訳し分けをする」のがそもそも翻訳で、場面に応じて直訳か意訳かがあるわけではありません。

 

そして、直訳と意訳ついての説明では...

 

授業で課題文を渡した時に、直訳ですか、意訳ですかという質問をされることがあります。

 

皆さんが言っている直訳とは、すべての言葉を置き換えればよいという考え方だと思います。単語も辞書の最初に出てくる訳を選んで並べ、中国語から日本語への訳であれば、間を「てにをは」でつなげれば直訳だと思っている、これが正しい訳だと思っている方がいらっしゃいます。

 

意訳は、例えば文章にうまくつながらない言葉を1、2個削って、全部訳すと文章が重くなるから、少しカットして、全体ではこういうことですよね、意訳ですよね、というそのような発想で直訳ですか、意訳ですが、と質問されていることが多いと思います。

 

そもそも意訳、直訳という質問自体がNGのようです。そのような質問をしているうちは何をして意訳、直訳というのか、それ自体が分かっていない場合が多いとのことでした。

 

続いては、場面に応じた訳し分けについての説明です。

 

仕事としての翻訳は、語学学習や検定試験での翻訳問題と根本的に異なります。


検定試験の翻訳は、問題文を訳すにあたっての前提条件(シチュエーション)が一切ありません。そこに書いてあるものが、ひとつひとつ綺麗に、間違えずに、辞書を持っていないのに辞書から引いたように訳せていればよい、ということです。

 

仕事としての翻訳は基本として「足さない、引かない、変えない」ただしそれは「文章全体の意味を 足さない、引かない、変えない」ということです。
 

ただし、依頼者の要望、訳文の用途によっては「文章全体の意味さえも 足す、引く、変える」ことがあります。

 

その後、いくつかの例文をあげた説明があり、最後に訳し分けのポイントを以下のようにまとめました。

 

・まず、原文を書いた目的を理解する(1.作者の意図 2.文章の用途)

・次に原文を訳す目的を理解する(3.依頼者の意図 4.訳文の用途)

 

以上の4点を確認し、翻訳の方向性を決定し、適切な訳語を丁寧に選択していきます。
 

目的とする訳文を構成するために訳し分けます。

 

ここで先生が再三強調されていたのは、翻訳の方向性に関してです。過去のセミナー「プロ翻訳者に求められる訳文とは?翻訳の方向性の見定め方」で取り上げていますので、ご興味お持ちの方はセミナーレポートをあわせてご覧ください。

 

また、直訳か意訳かというのは結果であって方針ではなく、あまりこだわりすぎると方向性自体を誤るので、気をつけるべきとのアドバイスがありました。


セミナー参加者からは次のような声が寄せられました。

 

・先生の経験から翻訳について一番重要なものが分かりました。
・今後の翻訳の参考になります。
・内容が分かりやすかったです。とても勉強になりました。

 

ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
アイ・エス・エス・インスティテュートでは、今後もみなさまのお役にたつセミナーを企画してまいります。

 

 

------------------------------------------------------------------

 

四葉のクローバー2019年[秋期]10月開講コースの詳細情報・お申し込みはこちら

・中国語翻訳者養成コースの詳細はこちら
・無料体験レッスンの日程・お申し込みはこちら
・レベルチェックテストのお申し込みはこちら

 

------------------------------------------------------------------

 

| イベントアルバム | 12:43 |
授業体験レポート:2019春【英語編】最終回 「本当に必要な動詞だけ訳す」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で16シーズン目を迎えています。2019年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきました。今回は、英語翻訳者養成コース ビジネス英訳科・基礎科クラスのMIさんのレポート最終回をお届けします。勉強の合間にレポートいただいたMIさん、本当にありがとうございました!

-------------------------------------------------------------------

 

授業第15回

これまで、インターネット受講のみであった私が、今回、初めてクラスに参加しました。いつも見ている「テレビの向こう側」みたいな変な感じでしたが、ああ、教室は結構広いなーとか、他の受講生はこのような位置で受講していたのかとか、カメラはここにあったのかなど、最後なのに新鮮なクラスでした。

 

最後のクラスも通常どおりに進められます。翻訳のクラスは、毎回の提出課題が成績判定になるらしく、期末試験のようなものはありません。で、最後の課題は、交通システムに関するスピーチ原稿です。先生からは、シンプルな構文と短い英文で訳出するように指示がありました。

 

日本語から英語に翻訳する際には、日本語に書いてあるとおりに一字一句を翻訳すると、そのような英文は英語読者にとっては、冗長な英語になってしまう場合があるようです。特に重要なのは動詞で、日本文の中には、動詞として訳せる言葉が多いので、どれが必要で、どれが不要なのかを瞬時に見極めるのがコツとアドバイスがありました。

 

たとえば、「〜との連携にも拡張でき、削減に寄与する」という日本語があるとすると、この中で、絶対に外せない動詞は、「連携する」と「削減する」だけで、「拡張する」と「寄与する」は、そのままの形で訳さなくても良い、ということでした。また、「修正を加える」は「修正する」、「計画を策定する」は「計画する」のように読みかえて、さらに、「サービスを実現」とあると、反射的にrealization of〜とやってしまいがちですが、単純に「サービスを提供する」と読みかえることも重要なテクニックです。

 

授業の最後には、先生から今後の勉強方法として、英文雑誌など「ナチュラルで良い英語」に、たとえば通勤中にスマホで読むなど、なるべく多くの時間接すること。そして、良い表現は暗記するようにアドバイスがあり授業が終わりました。

 

その後、私は先生との個別面談で、この数カ月の取り組みに対して、良いところ(あまりない)悪いところ(たくさんある)をフィードバックいただきました。私のようなネット受講は、えてして一方的になってしまいがちですが、このようなサポートがあるのがとても嬉しいです。

 

15回を振り返ってみて、このクラスは「基礎科」という名前にかかわらず、毎回ものすごい情報を提供してくれる、かなりレベルの高い授業であったと思います。毎回の課題も内容も高度で量も多いときがありましたが、それだけ、得るものも大きかったように思います。授業の動画を見るのが、本当に楽しかったです。また、そんな受講生に、熱く指導してくれた目黒先生には大感謝です。私は、これからも翻訳者をめざして勉強していくことにしていますが、今回、目黒先生から教えてくださったことを心に刻んで邁進していきたいと思います。

 

最後になりましたが、途中でくじけそうになった時も、親身に励ましてくださった事務局の皆さんにも感謝します。ありがとうございました。

 

 

| 授業体験レポート | 09:14 |
私の一週間”勉強”スケジュール Case.10 sabaeさん(中国語ビジネスコミュニケーションコース・レベル2)

 

「どれくらい勉強すればいいですか?」「どんな勉強がいいでしょうか」

受講生の皆さんから教務に多く寄せられるこれらのご質問にお答えするブログシリーズ「私の一週間"勉強"スケジュール」。当校の受講生の方々にご協力いただき、一週間の「勉強」スケジュールを公開していただきます。あわせて、勉強の内容についてもご紹介いただきます。勉強時間や生活リズムの組み立て方、勉強内容などについて、参考にしていただけましたら幸いです。

 

さて、第10回でご紹介するのは、中国語ビジネスコミュニケーションコース「レベル2」クラスを受講中のsabaeさんです。

 

<中国語ビジネスコミュニケーションコース「レベル2」クラス sabaeさんの一週間”勉強”スケジュール>

sabae.gif

 

★一週間の合計勉強時間 34.75時間(月・火・水・金:3.75時間、木:5.25時間、土:5時間、日:9.5時間)

 

 

<勉強に関するQA>

-------------------------------------------------------------------

Q1. 勉強の時間を確保するために気を付けていることを教えてください。

 

A1.

ISSの授業後に自習室を予約し、強制的に勉強空間を確保する。

思い立ったらすぐに勉強道具を持って、図書館やネットカフェなどへ行く。(自宅では気が散るため)

 

-------------------------------------------------------------------

Q2. モチベーションを維持するために何かしていますか。また、落ち込んだ時の対処法などもありましたら教えてください。

 

A2.

どんな形であれ、勉強を続けている自分を、自分で(←ここ大事!)褒める

⊇病蠅覆匹蚤山の間違いがあった場合「理解しきれていない場所をみつけることができて、本当に良かった。間違えたことで、記憶が定着する。」と思うようにする。

成績が悪く、自分を責めている自分に気づいたら、いったん思考を止めて深呼吸する。

 

-------------------------------------------------------------------

Q3. 重視している勉強内容を教えてください。

 

A3.

_仔鼻しっかり机やパソコンに向かえないときに、音読する。
 →意味があいまいなところ、発音がしづらいところが”自分で”把握できる。

∪萓犬ら作文を訂正していただいたら、間違ったところを書き直しして再読する。
 →書き直すと、なんで間違えたかのポイントを再確認できる。

 

-------------------------------------------------------------------

Q4. 授業の予習・復習にかける時間配分はどのようになっていますか。

 

A4. 復習にほとんどの時間を割く(教材の事前配布がないコースのため予習はしない)。

 

-------------------------------------------------------------------

Q5. 授業以外の勉強リソースを教えてください。

 

A5.

新聞は、極力毎日目を通す。

YouTubeの中国語お料理チャンネルを見る。

書籍やインターネットで新しい勉強法が紹介されていたら、ひとまず試してみる
 →効果的だった場合(=短時間で記憶にしっかり定着するなど)は日々の勉強に採用。

な拔法に悩んだら、休憩時間などに先生に相談する。

 

-------------------------------------------------------------------

Q6. 気分転換・リラックスタイム・趣味の時間などにしていることがありましたら教えてください。

 

A6.

こまめに休憩&深呼吸する。

 余計な情報を頭に入れない時間を意識して作る。

眠くなったら、とにかく寝る。無理はしない。

J拔に疲れたら、緑の多い場所へ行き、散歩する。

一人でカフェに行きひたすらぼーっとする

 このとき、意識してちょっと贅沢したドリンクなどを注文する。

キ 銑い鮖遒靴討盖なが改善しないときは、ひたすら落ち込んで再浮上するのを待つ

 

-------------------------------------------------------------------

 

sabaeさん、ご協力いただき、ありがとうございました!

 

| 私の一週間"勉強"スケジュール | 09:34 |

CATEGORIES

RECOMMEND BOOKS


SELECTED ENTRIES

CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

リンク

モバイル
qrcode